介護の仕事ではチームワークが重要です。
とはいえ、なぜ介護においてチームワークがそれほど重要視されているのか、いまいちわからないという方もいるでしょう。
そこで今回は、介護でいうチームワークとは何なのか、チームワークが良くないとどうなるのかといった点についてご紹介していきます。
◆介護で言う「チームワーク」とは◆
ここでは介護にける「チームワーク」について詳しく解説していきます。
・介護のチームワークとは
チームワークとは、同じチームに所属する者同士が助け合い、お互いの弱点を補完することで、個人では達成できないような仕事を成し遂げる時の力のことを言います。
つまり、介護でいうと複数の職員が協力して仕事を成し遂げることは、利用者の生活を支え充実した生活を提供することにつながります。
では、チームワークを良くするにはどうすれば良いのでしょうか。
大切なのは、チームのメンバーが同じ目標を共有することです。
介護の仕事では、この目標は利用者の目標となります。
利用者の目標を達成するにはどうすれば良いのか、まずケアマネジャーが本人やその家族と面談しアセスメント(情報収集)を行い、短期目標や長期目標を設定します。
この目標は本人がどのような生活を送りたいかを反映したものです。
利用者の目標を達成するにはどうすれば良いのか、職員それぞれが自分の専門性を活かし、適切に行動することができていれば、そのチームは、チームワークが良いと言えるでしょう。
もし職員の目標が統一できていないと感じた時は、目標の共有から始めることが大切です。
・目標の設定方法
チームワークを良くするには、皆が共感しやりがいの持てる目標を持つことです。
個人の考えを押し付けるだけの一方的なものはもちろん、高すぎたり、逆に低すぎたりする目標では現場のモチベーションも上がりません。
介護では短期目標は具体的でチャレンジしやすい目標になっていることが多いものの、長期目標は曖昧なことも多いです。
長期目標を達成するための短期目標であることを理解し、目標設定を行いましょう。
また、ただ与えられた目標よりも自分たちで考え設定した目標の方が、より自分ごととして責任をもって取り組めるものです。
リーダーが一方的に決めるのではなく、チームメンバーの意見を聞き、取り入れることも重要です。
◆チームワークがよくない介護施設の特徴◆
ここまでチームワークの重要性について説明してきましたが、チームワークが良くないとどんなことになるのでしょうか。
ここでは、チームワークが良くない介護施設の特徴について解説していきます。
・「報告、連絡、相談」の基本ができていない
社会人として働く上で「報・連・相」は基本といっても過言ではありません。
しかし、チームワークの取れていない介護現場ではこの基本ができていないことがほとんどです。
通常介護の現場では一人の利用者に対し、ずっと同じ職員が付いているわけではありません。
例え担当があったとしても、何人かが交代で介護サービスを提供します。
そのため、介護中の利用者の様子や気付いたことなどは他スタッフにも報告し共有することが大切です。
・職員同士のコミュニケーションが少ない
チームワークの良くない施設では、職員同士のコミュニケーションが取れていないことが多いです。
職員同士のコミュニケーションが不足すると、基本的な連携も取れない上、聞きたいことも聞けず、結果として業務に支障をきたすこともあるので注意が必要です。
・職員のモチベーションが低い
介護へのモチベーションが低いと、チームワークにも影響を及ぼします。
なぜならモチベーションが低いままでは仕事に対するやりがいを感じることもできないからです。
仕事の質にも影響し、他の職員や利用者に迷惑を掛けたり、周囲に対し愚痴が増えたりします。
その結果、他の職員のモチベーションも下げてしまうという負の連鎖が起きてしまうのです。
◆コミュ二ケーション能力を高めよう◆
チームワークを良くするには、コミュニケーション能力を高めることが大切です。
ここでは、職員同士のコミュニケーションを取る上で大切な点をご紹介します。
・相手のことを否定しない
職員同士、良い関係を築くには相手の考えを否定せず、共感することが大切です。
誰にでも自分の考えがあるように、皆が皆同じ意見や価値観ではありません。
それにも関わらず、相手に自分の考えを押し付け、否定することは避けましょう。
自分と考えや意見が異なるならば、「自分とは違う価値観なのだ」と受け入れることが大切です。
・コミュニケーションを大切にする
コミュニケーションには、言葉を使ったものだけでなく、表情や身振り手振りといった非言語のコミュニケーションもあります。
相手の目を見て話したり、笑顔を心掛けたりと言った言葉以外のコミュニケーションは、時には言葉以上の価値を生み出します。
相手ともっと信頼関係を築きたい、関係を密にしたい場合は、言葉だけではなく非言語のコミュニケーションも大切にしましょう。
・相手の立場に立って考えることも大切
介護の仕事をする中で、職員同士ケアの仕方などで意見が合わないこともあるでしょう。
そんな時は、相手をただ責めるのではなく、相手の立場に立って物事を考えることが大切です。
「どうしてそう思ったのか」「なぜそうしたのか」を相手の立場から考えてみることで、答えが見つかるかもしれません。
多角的な視点から物事を客観的に捉えることも、コミュニケーションを取る上で重要です。
職員同士が協力して行う介護の仕事だからこそ、チームワークを高めることは利用者の安定した生活はもちろん、仕事のモチベーションアップにつながります。
「チームワークを良くしたい」「コミュニケーション能力をアップさせたい」と考えている方は、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。
職員同士のコミュニケーションを活発に行いながら、チームワークを高めて働きやすい環境を整えていきましょう。
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