介護の正社員の平均年収は?
2022.06.01掲載
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介護・福祉業界

介護職というと、給与がそこまで高くないと思っている人が多いです。

確かに働き始めたばかりで資格を持っていないと、そこまで高い給与は期待できません。

しかし、介護職員の正社員として働く中で給与アップを目指す方法はあります。

今回は、介護職員の平均年収や生涯年収、介護施設別の平均給与、給料をアップする方法を解説していきます。

介護職として働いている人、これから働こうと思っている人は必見です。

 

 

◆常勤(正社員)の平均年収◆

 

介護職の正社員として常勤で働いている場合の平均年収からみていきましょう。

 

平均年収は、約350万円となっています。

平均月収が21万8,000円、ボーナスが70万円~100万円出た場合に、この年収となります。

日本の平均年収は2019年の段階で436万円となっているので、平均よりも低い数字であることは間違いありません。

しかしここで紹介した年収は、あくまでも平均値です。

そのため、介護職として働いている人の中には平均を大きく上回る年収を手にしている人もいます。

 

 

◆介護士の生涯年収◆

 

介護士の平均年収は、約350万円となっています。

20歳から40年間勤続したと仮定して生涯年収を計算してみると、約1億4,000万円となります。

他の職種だと約1億7,000万円となるので、その差は約3,000万円です。

しかし、介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を取得すると資格手当などが支給されて昇級するので、他の職種と同じくらいの水準まで持ち上げられる可能性もあります。

資格を取得する年齢が若ければ若いほど、生涯年収も高くなっていきます。

介護職をずっと続けていきたいのであれば、早い段階で資格取得を目指すのがおすすめです。

 

 

◆介護施設別の平均給与◆

 

介護職員でも、勤務している施設によって平均給与に差があります。

施設ごとに平均給与はどのくらいになっているのかご紹介します。

ここでご紹介するのは常勤として働いている場合の給与です。

 

特別養護老人ホーム:35万円

介護老人保健施設:33万8,000円

介護療養型医療施設:30万6,000円

訪問介護事業所:20万6,000円

デイサービス:28万円

グループホーム:28万7,000円

 

平均月収はこのようになっています。

夜勤がある施設は基本的に月収も高くなる傾向があります。

また、法人か、株式会社かによっても変わってくるのでこれはあくまでも参考値として覚えておいてください。

 

 

◆介護正社員で給料をアップする方法◆

 

介護職の給与はそこまで高いわけではないので、敬遠されがちです。

確かに基本給は高いとは言えないのが現状です。

しかし、給与をアップする方法がないわけではありません。

最後に、介護正社員で給料をアップする方法をご紹介します。

介護職員として働き続けたい、給与をもっと上げたい人は要チェックです。

 

・資格を取る

資格を取るのは、介護職として給与アップを目指す王道とも呼べる方法です。

介護職自体は無資格でもできますが、資格を取得すると専門的な知識が身に付くのでご利用者に対する対応もよりスムーズになります。

さらに、給与に資格手当がプラスされるので一石二鳥です。

全く資格を持っていない場合は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修からスタートし、介護福祉士やケアマネジャーの取得を目指してみてください。

ケアマネジャーまで取得すれば、現場から退くことも可能です。

年齢を重ねると介護職という仕事自体、キツイと感じるようになる傾向があります。

そのため、ケアマネジャーを取得して居宅介護支援事業所での勤務を目指すケースも比較的多く見られます。

居宅介護支援事業所であれば、現場で介護をするよりも事務作業をしている時間の方が長くなるからです。

 

・夜勤の回数を増やす

夜勤がある特別養護老人ホームや老人保健施設、グループホームなどで働いている場合は、夜勤を増やすことで給与アップにつなげられます。

夜勤手当は勤務先によって異なりますが、1回あたり4,000円~8,000円ほどつきます。

回数が多くなればそれだけ給与に反映されるのです。

ただし、夜勤専従のスタッフがいたり、他のスタッフとのシフト調整をして回数をあらかじめ決めたりしているところもあるので、絶対に増やせるとは限りません。

 

・役職を担当する

サービス提供責任者や主任などの役職を担当すると、役職手当がつく場合があります。

勤務先の方針によるので絶対に手当がつくとは言い切れません。

しかし、手当がつく施設で働いているなら役職を担当することで給与アップにつながります。

その分責任も重くなってしまいますが、役職を目指すのもひとつの方法だと覚えておいてください。

 

・勤続する

勤続年数が10年を超えると、特定処遇改善加算の対象となります。

経験や技能を有する介護福祉士が10年以上勤続している場合、月額8万円相当の処遇改善が行われるのです。

職員数や利用者数、昇給のペースなどによってアップする金額は変わりますが、勤続年数が長くなれば今以上の給与をもらえるようになります。

そのため、居心地の良くて大きな不満もないのであれば、同じ職場でずっと働き続けるようにすることをおすすめします。

 

・転職を考える

資格を取得したり、夜勤を増やしたりしても、思っていたような昇給が望めないケースもあります。

自分なりにできることをやっても変わらないのであれば、どうすることもできません。

そのような場合は、今よりも待遇の良い法人などを探して転職を視野に入れるようにしましょう。

介護業界は、売り手市場となっています。

売り手市場なので求人数は非常にたくさんあります。

介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を持っている場合は、より好待遇で採用してもらえる可能性が高いです。

ハローワークやインターネットの求人情報サイトなどをチェックし、今よりも待遇が良い場所はないか、ぜひ探してみてください。

 

 

今回は介護職員の平均年収や生涯年収などについてご紹介しました。

平均より低い水準ではありますが、年収アップを目指せる方法も存在しています。

介護職として仕事を続け、年収を高めたいなら今回紹介した方法を参考にしてみてください。

転職してより待遇が良い施設で働きたい場合は、ぜひ福島介護求人・転職ナビから介護のお仕事に応募してみてください。

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