介護未経験から正社員として採用してもらえる?
2022.05.25掲載
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介護・福祉業界

今まで他の職種をしていたが、転職をきっかけに介護職で働くことを決める人もいると思います。

さらに、正社員での雇用を希望している人も少なくありません。

特に20代などの若年層では、正社員として働きたいと考えている人もいるでしょう。

そこで気になるのが、介護職未経験でも正社員として雇用されるのか、資格がなくても働くことができるのかどうかという点です。

今回は、介護未経験でも正社員として採用可能かどうかに加えて、未経験者が求人を狙うタイミングについて紹介していきます。

 

 

◆無資格・未経験でも正社員として雇用されるのか?◆

 

最初に気になるのが、介護職の経験や資格がなくても正社員として採用してもらえるのかという部分です。

介護には関連する資格がいくつもあり、知識や経験がないと働くことができないように感じている人も多いでしょう。

実際は、介護職未経験者であっても働けるだけでなく、正社員として採用してくれる職場があります。

有資格者や経験者の方が採用傾向は高くなってしまいますが、基本的には無資格でも未経験でも働くことは可能です。

さらに、介護施設では未経験者でも安心して働けるように教育プログラムを実施しているところもあります。

同じ介護職であったとしても、施設が変われば多少違う部分が生じます。

働く人を対象に全員が同じ認識を持てるように、このようなプログラムが組まれている場合もあるのです。

 

この教育プログラムでは、基本的な解除技術指導や介護職として利用者にしてはいけないこと、介護施設で働くために必要な知識などを指導、認知させる内容です。

知識や経験に関係なく、一定の教育プログラムを実施させる介護施設もあります。

そのため、未経験者であっても一定の研修期間後に実際の現場で働く流れになるので、安心して仕事ができます。

 

一方で、未経験者でも一定の研修期間や教育プログラムを設けず、すぐ現場に出してしまう職場もあります。

このような介護施設の場合、経験や知識がないまま利用者の介護をさせられるので戸惑うこともあるでしょう。

これには、慢性的な介護現場の人手不足が関係していて、誰でもいいから人材が欲しいという状況を表すものです。

このような現状から、介護職は無資格・未経験でも正社員として雇用することがあります。

 

 

◆有資格者より求人は少ない◆

 

介護職では、無資格や未経験者でも正社員を募集しています。

上記でも説明したように、これには介護の現場での慢性的な人手不足が大きく関係しているからです。

しかし、介護施設での正社員となると介護触診初任者研修や介護福祉士などの資格保有者を条件にしているところもあります。

介護触診初任者研修は、旧ヘルパー2級と呼ばれる資格です。

 

2013年4月から始まった資格であり、介護の仕事経験がない場合でも理解できる講義、さらに利用者の体を動かす実技演習をすることで基本的な知識や技術が身に付きます。

介護触診初任者研修のカリキュラムは130時間で、全課程修了後の試験に合格すると取得できます。

 

介護福祉士は社会福祉専門職であり、国家資格です。

主な仕事内容は、介護が必要な利用者に対して日常的な介助や介護、さらに相談やアドバイスができます。

介護の専門的な知識や技術を持っているため、介護の現場においてはリーダー的な存在になるでしょう。

この2つの資格の他にも介護に関する資格がありますが、このような関連資格を取得している方が求人数も多く、また正社員としても採用してもらいやすい傾向です。

 

 

◆未経験者の求人が少ない理由◆

 

介護職は未経験者でも働ける職場ですが、有資格者と比べて未経験者の方が求人数も少なくなっています。

その理由について説明していきます。

 

・介護の現場では資格や経験が重視されやすい

介護職の現場では、年齢や学歴などは関係ありません。

重視されるのは、介護に関連する資格があるかどうかです。

 

例えば、大学卒業した介護未経験の人と中学卒業して介護経験が5年ある人で比べてみましょう。

大学を卒業していくつかの資格を持っていたとしても、介護に関連する資格や経験がなければ後者の方が優遇されやすいです。

さらに大学卒業で初任者研修修了と高校卒業で介護福祉士の資格を保有している場合も、後者の方が評価されます。

特に介護の業界は資格の有無と経験が重視されやすい傾向なので、学歴も年齢も全く関係ありません。

 

・資格の有無で加算がある

介護福祉士の資格を所有する人が働いている場合、介護報酬が加算されます。

これによって施設の利益が大きくなるため、無資格者を雇うよりも資格を持った人の方がメリットも大きくなるということです。

デイサービスなどの場合、介護職員の総数において介護福祉士の割合が一定以上になるとサービス提供強化加算というものが認められます。

このような理由もあるため、未経験者や無資格者の求人が少なくなるのです。

 

・教育や研修体制を整えられない

介護の現場では、未経験者や知識のない人が働く場合、一定の研修が受けられるようにサポートしている施設もあれば、そうでない施設も存在します。

本来、利用者の安全や安心の部分を考えれば、未経験者や知識のない人をすぐ現場で働かせるのは不安でしょう。

これは運営側にとっても同じです。

しかし、介護の現場は人手不足が深刻化しているため、一定の教育プログラムや研修体制に人員を増やせない場合もあります。

 

一方、経験者や有資格者であれば、研修を受けさせることがなく、そのまま現場で働くことができます。

このような理由でも、未経験者の求人が少なくなってしまうのです。

 

 

◆未経験者が狙うべき時期◆

 

ここまで説明してきたように、有資格者や経験者の求人はあるものの、未経験者の求人は少ない傾向です。

もし、未経験者が介護職の求人を探す場合、どのような時期を中心にすると良いのでしょうか?

ここで注目したいポイントは、求人されやすい時期を見極めることです。

9月~翌年の4、5月くらいまでが、専門学校卒や大卒など新卒者の就職活動時期になり、このタイミングだと有資格者や経験者が活発に就職に向けて動いています。

そのため、介護施設側も有資格者や経験者、新卒採用を中心にしているからです。

未経験者が介護職の求人を狙うなら、この期間を避けて6月~9月くらいの間に行うのがおすすめです。

 

 

介護未経験者でも介護職での正社員を目指すことができますが、学歴や年齢に関係なく有資格者や経験者が優遇されやすい傾向です。

慢性的な人手不足でありながらも、介護職では有資格者や経験者の方が求人数も多くなっています。

そのため、無資格者や未経験者が就職活動をする場合、求人の応募時期やタイミングをみながらおこなうことが大切です。

 

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