介護職に興味があっても、経験がないために諦めている人もいるのではないでしょうか?
人手不足が深刻な介護業界では、未経験でもやる気のある人を求めている施設も少なくありません。
今回は、未経験だけど介護業界にチャレンジしたいと考えている方向けに、転職成功率を上げるポイントをご紹介します。
◆介護の仕事は未経験でも転職しやすい?◆
これまで未経験だった業界に転職するのは不安に感じる方も多いでしょう。
しかし、介護の仕事は、他の職種に比べて未経験でも転職しやすい業界と言われています。
・人手が足りない現場が多い
未経験でも介護の仕事に転職しやすいと言われる理由の一つが、介護業界は慢性的な人手不足なことです。
公益財団介護労働安定センターが以前調査したデータでは、介護の現場で働く50%以上の職員が人手不足と感じていると出ています。
入所型の老人ホームではさらに多い70%以上の職員が人手不足と感じており、さらに今後も介護業界の人材不足は増加すると予測されています。
このように人手が足りていない施設は少なくないため、未経験者を育成し人材を確保しようと考える動きも増えているのです。
・介護業界は8割以上が未経験からスタートしている
現在介護業界で働いている職員のうち、約6割以上の人が別の業界から転職してきた未経験者と言われています。
以前行われた介護労働実態調査でも、介護職以外から転職した人が約60%と、前職がなく介護職へ就職した人が約15%を合わせると、前職も介護職だった人の約25%を大きく上回る数値が出ています。
介護業界で働く人のおよそ8割近くは未経験からスタートしていることからも、介護職は未経験者でも転職成功しやすい職種と言えるでしょう。
◆転職成功率が上がるポイント◆
他の業界に比べて未経験者でも転職が成功しやすいと言われている介護業界ですが、ここでは、さらに成功率を上げるためのポイントをご紹介します。
・未経験者歓迎の求人を探す
求人情報を見ていると、「未経験者歓迎」「未経験可」など、未経験でも応募できる求人が多々あります。
このような施設では、当たり前ですが未経験者を受け入れている可能性が高いです。
さらに、これまでも未経験から始めた人を受け入れていると考えられるため、実際に働き始めた際に、きちんとフォローし指導してくれる可能性が高いです。
・介護職員初任者研修を受ける
介護職員初任者研修とは、高齢者とのコミュニケーションやおむつ交換といった介護職として働く上で必要な基本的な知識や技術を習得する研修です。
資格を取得するには、講義と演習合わせて約130時間の研修受講と、修了試験に合格する必要があり、介護福祉士を目指す専門学校などでは、このカリキュラムを行っています。
全国各地でこの資格取得を目指した短期講座も実施されているので、働きながらでも取得可能です。
取得すれば、介護に関する基本的な知識があるとして、即戦力とまでいかなくても転職成功率アップにつながりやすいです。
・可能なら土日祝日や夜勤も入る
入所型の施設では、夜間にも職員が必要ですが、子育て中など子どもがいる人で夜勤ができる人はそう多くありません。
土日や祝日の勤務も同様です。
そのため、夜勤のある施設では、夜勤が可能な人は歓迎されやすいです。
また、募集しているのは昼間の時間帯の求人でも、曜日関係なく出勤できるなど勤務時間に融通が利くことをアピールできれば、人手不足に悩む施設側にとっては、魅力的に映るはずです。
・事前に施設を見学させてもらう
面接前に施設見学をさせてもらうのは、ハードルが高いと思われるかもしれません。
しかし、転職の成功率を高めるという点でみれば非常に重要です。
施設見学をする場合、職員が施設内を案内してくれますが、この案内役は面接担当者がすることが多いです。
施設内を案内してもらう中で、担当者とちょっとした世間話をしたり、やる気をアピールしたりできれば、面接でも有利に働きます。
また、事前に見学することで、施設内の雰囲気がわかるため、面接での志望動機やなぜこの施設を選んだのかといった質問にも答えやすくなるでしょう。
万が一、施設内の雰囲気が自分と合わないと感じれば、面接を取りやめることもできるため、働き始めてからのミスマッチを減らすことにもつながるのでおすすめで
す。
・未経験でも受け入れしやすい施設を受ける
介護施設は、利用者から受け取る利用料のほか、行政から支払われる介護報酬によって運営が成り立っています。
しかし、介護業務に関する報酬を受け取るには、様々な条件を満たす必要があり、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などは、利用者の数に対し一定の割合で介護
福祉士を配置するよう決められています。
そのため、介護福祉士が必要な施設では、資格を取得している人材が優先になり、未経験者が採用される確率が低くなる傾向にあります。
一方、デイサービスや住宅型有料老人ホームでは、特別養護老人ホームなどとは違い、介護福祉士の配置割合の基準がありません。
こうした施設は介護福祉士がいなくても介護報酬が受け取れることもあれば、そもそも介護報酬を目的としていないため、資格を保持していない未経験者でも、採用される確率は高くなります。
このように、同じ介護業界であっても、施設形態によって未経験者を受け入れやすいかどうかは異なります。
求人情報を見る際は、ついつい勤務時間や待遇を優先して選びがちですが、未経験でも受け入れしやすい施設形態かどうかも確認すると、転職成功率アップにつながります。
ここまで、介護未経験でも、転職成功率が上がるポイントをご紹介しました。
慢性的な人手不足に悩む介護業界は、8割近くの職員が未経験からスタートしていることからもわかるように、他の業界に比べて、未経験者や他の業界からの転職者を
積極的に受け入れていると所が多いです。
夜勤や土日祝日の勤務も可能など、勤務時間に融通が利くと採用される確率は高くなります。
しかし、できないからといって、介護業界への就職が難しいわけではないので、諦めずに自分にあった求人を探しましょう。
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介護業界への転職をお考えの方は、今回紹介したポイントを参考に、求人情報をチェックしてみてください。