介護士の身だしなみはどんな?
2022.03.09掲載
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介護・福祉の情報
 

介護の仕事は、利用者と触れ合うことがとても多いです。

また、家族が面会に来るケースも多いので、家族に対して不快感を与えないような身だしなみを心掛けるのは当然でしょう。

介護の仕事に興味があるけどおしゃれもしたいと考えている人であれば、どこまでOKなのか気になると思います。

そこで今回は、茶髪OKの事業所が多いことやお化粧はどこまでOKなのか、介護士のネイル事情はどうなっているのかといった点について解説していきます。

 

 

◆茶髪OKの事業所が多い◆

 

髪の毛の色は、「清潔感のある色」や「常識の範囲内」と就業規則に書かれているケースが多いです。

はっきりとどのくらいの色なら問題ないと書かれている所はほとんどありません。

中には厳しい施設もあり、何トーンまでと記載されていることもありますが、明記されていないとどこまでなら問題ないか迷ってしまう人もいるはずです。

施設の中にはヘアカラーを禁止している所もあるのですが、多くの施設はよほど派手な髪色でなければ認められています。

介護士として働いている人は10トーン以上の明るめの髪色にしている人もいるので、ある程度の明るさでも問題視されないケースが多いと考えられます。

ブリーチも合わせて行う明るめの金髪などにしている人はあまりいませんが、絶対にダメというわけではありません。

施設によっては、髪色に関係なく仕事をきちんとすれば問題ないと考えているところもあります。

このことから、施設の方針によって大きく左右されるのです。

自由なヘアカラーを楽しみたいなら、そのような風潮の施設へ応募するようにしましょう。

 

ヘアカラーだけではなく、髪が長い人は結ぶことも介護士にとって大切な身だしなみの1つです。

髪を伸ばしたままにしておくと介助する時に邪魔になってしまいます。

また、利用者によっては髪を引っ張るなどしてくる場合もあるので、適切なケアを提供するためにも髪が長い場合は結ぶように言われるケースは多いです。

 

 

◆お化粧は?◆

 

お化粧がどのくらいできるのか気になる人もいるでしょう。

続いては、介護士のお化粧についてみていきます。

 

介護職は入浴介助などもあるのでメイクをしても汗で落ちてしまうことがあります。

そのため、お化粧をしていないという人もいますが、ベースメイクなど基本的な部分のみしている人が大半を占めているのです。

ベースメイクだけではなく、アイブロウやアイシャドウ、アイライン、チークなどをしている人も多く見られます。

勤務中にメイク直しをする時間はお昼休みくらいしかないので、しっかりとメイクする人が少ない傾向にあります。

メイク直しをする時間がないからといってノーメイクで仕事をする人もいますが、暗い印象になりやすいです。

顔色や印象を明るくしたいなら、ベースメイクだけでもしましょう。

また、メイクが濃すぎると、利用者やその家族からの印象が悪くなる場合もあるのです。

メイクが濃すぎると介助する時に利用者の衣類や肌にファンデーションや口紅などが付着してしまいます。

その理由は、ベッドから車いす、車いすからベッドへの移乗をするとどうしても利用者と職員の距離が近くなるからです。

付着しないように介助しようとすると体をうまく動かせなくなってしまい、転倒などのリスクも高まります。

転倒によって利用者がけがをしてしまう恐れもあるので、適切なケアをできるような身だしなみを心掛けるのは介護士なら当たり前です。

 

 

◆介護士のネイル事情◆

 

介護士のネイル事情は、サービスの形態によって異なります。

デイサービスやグループホーム、有料老人ホームではネイルOKの所もあります。

しかし、訪問介護の事業所や病院はネイルを認めていないケースが多いです。

ただし、ネイルをしても良いとされている施設であっても、ストーンなどをたっぷりと付けるのはあまり良いとはいえません。

透明なジェルネイルや薄ピンクなど目立ちにくい色のネイルであれば問題ないと考える施設が多いことからも、好きなようにネイルを楽しめるというわけではないと言えます。

 

介護士のネイルが良くないと言われている理由には、利用者の体に触れることが挙げられます。

高齢になると肌が乾燥しやすくなり、ちょっとした刺激でも皮膚が剥離しやすくなってしまうのです。

爪を伸ばしておしゃれなネイルを楽しんでいる人が入浴介助などを行うと、ひっかかって怪我をさせるリスクがあります。

また、爪を伸ばしていると菌の温床にもなりやすく、感染症の原因になるリスクも考えられます。

利用者にとって適切なケアを提供するためにも、ネイルを禁止している施設が多いということになるでしょう。

清潔感がないという印象を周りに与える可能性もあり、利用者の家族からの施設に対するイメージが悪くなる恐れもあります。

それでは信頼してもらえなくなってしまうので、家族からの信頼を得るためにも派手なネイルは避けた方が良いと言えるでしょう。

 

中には、爪が割れやすかったり、二枚爪になりやすかったりする人もいます。

そのような場合、ジェルネイルを行うと補強できるので逆にリスクを回避できる可能性もあります。

爪が割れてしまうと先がとがるので、表皮剥離の大きな要因になってしまうからです。

二枚爪も皮膚にひっかかりやすくなり、剥離の原因になってしまうおそれがあります。

爪の長さを伸ばし過ぎず、透明や薄ピンクのジェルネイルであれば目立ちませんし、表皮剥離のリスクを軽減できます。

そのため、派手なネイルでなければしていても咎められないケースが多くなっているのです。

 

 

介護職というと、色々な制限がありそうな印象を持たれがちです。

確かに、利用者や家族と接するのであまりにも奇抜な格好をしているのは良くありません。

しかし最近は、ヘアカラーやネイルな常識の範囲内であれば認めている施設もあります。

介護の仕事を探していておしゃれも楽しみたいと考えているなら、見学などをしてどのような身だしなみの職員が多いのかチェックしてみましょう。

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