介護職はパートから正社員になれる?
2022.01.19掲載
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介護・福祉業界
 

介護職の求人をチェックして見ると、未経験や無資格でも応募可能となっているケースが多く見られます。

そのため、これまで全く違う業種で働いていた人がパートとして入職することも珍しくありません。

育児や介護、家事との両立をしたいと考えている人の中には、パートの求人へ応募する人もいるでしょう。

最初はパートとして仕事を始めたけれど、正社員として安定した職を手にしたいと考える場合もあります。

そこで今回は、介護職はパートから正社員になれるのかという疑問について答えていきます。

 

 

◆介護業界の雇用状態◆

 

まずは、介護業界における雇用状態についてみていきましょう。

 

施設などに勤務する介護職員は、半数以上が正社員となっていて、およそ4割が非正規職員です。

訪問介護職員は、正社員がおよそ2割、そして残りのおよそ8割が非正規職員となっています。

 

つまり、介護業界ではパートなどの非正規職員の方が多いのです。

特に、訪問介護の現場では職場の半数以上がパートを含む非正規職員となっているケースも多いです。

パートは正社員よりも拘束される時間が短いので育児や家事などと両立しやすいというメリットがあるのですが、正社員のような安定さはありません。

そのため、育児などが落ち着いたタイミングで正社員になりたいと考える人も少なくないのです。

 

 

◆正社員になるためには?◆

 

介護職の正社員になるにはどうすればいいのか知りたいという人も多いでしょう。

 

介護関連の資格を取得すると正社員に慣れる可能性が高まります。

資格を取得することにより、解除する際に必要となる正しい知識を手に入れられるからです。

介護業界では、学歴や年齢ではなく資格や実務経験の有無が重視されるケースが多いため、資格を取得しておくメリットは大きいと言えます。

取得しておきたい資格は以下の通りです。

 

・介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、これから介護職員として働きたいと考えている人向けの資格です。

誰でも受験できます。

研修から試験に受かるまでの期間はおよそ3ヶ月と短いので、どなたでも挑戦しやすい資格でもあります。

介護職員初任者研修を修了すれば、介護に関する様々な知識を身に付けることができるだけではなく、業務で携われる内容も増えるので取得するメリットは大きいです。

キャリアアップにつなげられることもあり、介護職員として働くなら取得すべき資格だと言えます。

通信や夜間で学べる所もあるので、介護職の正社員を目指したいならまずは介護職員初任者研修の取得を目指しましょう。

 

・実務者研修

実務者研修は、自立度が異なる利用者にとって適切な介護を提供できるようになるための知識を身に付けられる資格です。

2016年からは介護福祉士の受験資格に実務経験3年以上だけではなく、実務者研修の修了も必須条件となりました。

そのため、介護職員としてキャリアアップを目指したいなら必要不可欠な資格だと言えるでしょう。

また、2019年4月からはサービス提供責任者になるためにも実務者研修修了または介護福祉士の資格が必要となっています。

介護職員初任者研修や旧ホームヘルパー2級だけではサービス提供責任者になれないので、より幅広い業務に携わるためにも必要な資格となります。

実務者研修では、喀痰吸引や経管栄養に関する知識も学べるため、特別養護老人ホームなど介護度が重い人のケアをする施設でも活躍の幅が広がるでしょう。

喀痰吸引に関しては、別途研修が必要になりますが受けておく価値が大きいです。

 

・介護福祉士

介護福祉士は、介護業界で唯一の国家資格です。

介護職の正社員として活躍するためにはこの資格まで取得しておいた方が良いと考える人も多いです。

介護福祉士になると高齢者のケアだけではなく、家族や働いている職員へのアドバイスをしたり、現場でリーダーとして指導を行ったりもします。

国家資格である介護福祉士を持っていると、社会的にも信頼性が高まります。

介護に関する専門的な知識を持っている証にもなるので、雇用する側の見方も変わってくるのです。

パートから正社員になる際にも介護福祉士を持っているかどうかが決め手になる可能性もないとは言い切れません。

さらに待遇面でも差が生まれるケースが多いです。

施設にもよりますが、資格手当を支給しているところだと初任者研修よりも介護福祉士を持っている場合の手当てが高額になります。

パートやアルバイトとして働く場合でも、介護福祉士を持っているかどうかで待遇が変わることが多いので給与アップを目指したい人も目指すべき資格だと言えるでしょう。

 

・ケアマネージャー

ケアマネージャーは、介護支援専門員とも呼ばれる資格です。

通称ケアマネと呼ばれています。

介護保険制度に基づいて介護サービスを利用するためのケアプランを考えるのが主な仕事です。

いくつもある介護サービスの中かからそれぞれの状況に合うものを選択し、提案、そして実行へと導いていきます。

ケアプランを考えるだけではなく、利用者や家族の要望を代弁して施設に伝える場合もあります。

ケアマネになるためには、介護支援専門員実務研修に合格する必要があり、介護福祉士などの実務経験を通算で5年間(合計で900日以上)積まなければいけないので簡単の取得できる資格ではありません。

しかし、将来的なキャリアアップを目指したいなら取得した方が良いと考える人も多いです。

 

・介護事務

介護事務は、介護報酬の請求など事務所で行う作業を円滑に行うために役立つ資格です。

介護事務管理士やケアクラーク、介護事務実務士など、複数の種類があります。

名前が違っても学べる内容に大きな差があるわけではないので、学びやすさから選んでも問題ありません。

介護事務の仕事自体は資格を持っていなくても可能です。

しかし、介護保険制度や介護報酬の改定など専門的な知識を持っていた方が効率的に仕事を進められるなどのメリットが生まれます。

そのため、介護事務として働く場合も介護事務管理士やケアクラーク、介護事務実務士などの資格を取得しておくことをおすすめします。

 

 

◆介護職はパートから正社員になることも夢ではない!◆

 

介護職員は、正社員よりもパートなどの非正規職員の方が多いのが現状です。

しかし、中には正社員の求人を出しているところもあるので必ずしも正社員になれないわけではありません。

パートから正社員登用制度を利用して正社員になれるケースもあります。

介護関連の資格を持っていると正社員になりやすい傾向もあるので、介護職員初任者研修から取得を目指してみるのも良いでしょう。

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