ケアスタッフってどんな仕事?資格は必要?
2022.01.12掲載
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仕事内容
 

介護業界で人の役に立つ仕事がしたいと思っている人はたくさんいます。

ケアスタッフは、介護現場において利用者の身の回りの介護サービスを提供する立場です。

今回は、そんなケアスタッフの具体的な仕事内容をご紹介します。

ケアスタッフに興味がある人やケアスタッフになりたいと思っている人に向けて、資格の必要性なども解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

◆ケアスタッフはどんな仕事をしている?◆

 

冒頭でも紹介したように、ケアスタッフは介護現場において施設利用者の介護サービスを主に行っています。

では、具体的な仕事内容をご紹介しましょう。

 

・介護サービス

利用者の身体介護は、ケアスタッフが担う大きな仕事です。

食事・排せつ・入浴・精拭・着脱・整容・移動・外出・服薬など、生活する上で欠かせない身体的介助などが挙げられます。

このほか、起床や就寝介助・寝返りが困難な利用者には体位変換なども行います。

 

・生活援助サービス

生活援助サービスには、上記で紹介した介護サービスの合間にある業務があります。

例えば、食事の配膳や後片付け・洗濯と衣類の片付け・シーツ交換・ベッドメイキング・掃除・薬の受け取り・買い物代行などです。

利用者が生活する上で必要なものがこの生活援助サービスに含まれるのが特徴です。

そのため、利用者が使用しない場所の掃除や利用者の家族に関することなどは含まれません。

 

・生活支援サービス

生活援助サービスと似ていますが、生活支援サービスでは利用者にとって生きがいのある楽しい生活をしてもらうため、レクリエーションや体操、散歩やイベントの同行などを行います。

また、利用者一人ひとりの心のケアもケアスタッフの大事な仕事です。

 

・事務作業

そのほか、利用者の介護記録やレクリエーション企画・会議への出席・委員会への参加などは事務作業にあたります。

利用者に適切なサービスを提供するために必要な仕事で、特に介護記録は他のケアスタッフと情報共有するために大切なものです。

 

 

◆介護施設だけじゃない?ケアスタッフの勤務先と1日の流れ◆

 

ケアスタッフの勤務先というと、高齢者福祉施設や特別養護老人ホームなどの介護施設をイメージする人がほとんどではないでしょうか?

実際の所、その通り介護施設がメインとなっていて、このほかに介護老人保健施設・デーサービスセンター・ケアハウス・ヘルパーステーションなどが挙げられます。

また、これら以外に病院もケアスタッフの勤務先として含まれます。

病院にもまた、介護が必要な患者さんがたくさんいるため、ケアスタッフが必要とされているのです。

ケアスタッフは、高齢者だけでなく体に不自由な場所がある人や障害がある人に向けた生活サポートをするので、このような関連施設で多く活躍しています。

では、実際にケアスタッフはどのようなスケジュールの中で仕事に従事しているのでしょうか?

一般的な1日のスケジュールとしては、下記のようになります。

 

・出勤後:申し送り・入居者の様子確認と挨拶・バイタルチェック・朝食や飲み物準備・移動介助・洗濯等

・朝食;食事介助・口腔ケア・排せつ介助・移動介助

・朝礼:職員の情報共有・記録・入浴準備

・介護・介助:見回り・シーツ交換・体操・レクリエーション・排せつ介助・飲み物提供等

・入浴:移動介助・バイタルチェック・更衣介助・入浴介助

・昼食:昼食準備・食事介助・飲み物の提供・口腔ケア・排せつ介助・移動介助・記録

・休憩

・介護・介助:見回り・排せつ介助・移動介助・声かけ・レクリエーション

・おやつ:飲み物の提供・食事介助・口腔ケア・排せつ介助・記録

・退勤

 

勤務先によって、ケアスタッフは早番・日勤・遅番・夜勤などがあります。

上記は、日勤をベースにした1日のスケジュールです。

基本的にはこのような流れで、1日8時間勤務となりますが、夜勤の場合は仮眠時間としてこれとは別に休憩が入るケースがほとんどです。

 

 

◆ケアスタッフになるには資格って必要なの?◆

 

ケアスタッフになるには資格は必要なのでしょうか?

介護業界で強みになる資格は数多くあります。

しかし、実際の所ケアスタッフになるために明確な資格が必要であるわけではありません。

未経験者や無資格者であっても、ケアスタッフを目指すことは可能です。

ただ、勤務先によっては資格が必要な場合もあるので、よく確認しておく必要があるでしょう。

また、ケアスタッフとして長期的に働こうと考えているのであれば、介護の資格を取得しておくのも大きな強みになるのでおすすめです。

具体的には、以下のような資格があります。

 

・介護職員初任者研修

ケアスタッフとして介護の現場で働くなら、最初のステップとなるのがこの資格です。

介護職員初任者研修が実施されている学校や通信講座などを利用することで受験できます。

試験に合格するか指定のカリキュラムを終了すれば取得できる資格です。

 

・介護福祉士実務者研修

働きながら介護福祉士の資格を目指す人の多くが、この介護福祉士実務者研修を習得しています。

研修が実施されている学校または通信講座などで20科目のカリキュラムを終了すれば終了証が発行される仕組みです。

介護福祉士の資格を受験するには、この介護福祉士実務者研修が必須になるので、ステップアップするために取得する人が多いです。

 

・介護福祉士

介護福祉士は国家資格で、ケアワーカーと呼ばれる介護のプロフェッショナルを目指す場合に取得する資格です。

介護現場で経験を積み、介護福祉士実務者研修を終了すると国家試験が受験できるようになります。

介護福祉士の国家試験は年に1回実施されています。

 

必ずしも資格が必要なわけではありませんが、実際に介護業界の採用試験では間違いなく有利になります。

資格を取得する余裕があれば、上記の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?

 

 

今回は、介護現場で活躍するケアスタッフの仕事内容や勤務先、また必要な資格について解説してきました。

ケアスタッフは、介護施設や病院など多くの場所で活躍しています。

未経験・無資格でも応募することは可能ですが、介護の知識やスキルがあるといった証明になる資格を取得しておくのは採用試験を有利に進める鍵となります。

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