福島県内で働ける介護職を希望する時、正社員採用を狙う方は多いでしょう。
業種によっては、未経験者を正社員として採用してくれないこともありますが、介護職の正社員採用は比較的未経験者を歓迎している方が多いので、正社員になりやすい職種でもあります。
今回は、介護職の雇用形態や仕事内容、未経験で正社員になる方法などをご紹介します。
■介護職の雇用形態について
介護職の雇用形態にはどのようなものがあるのでしょうか。
未経験でも採用されやすい雇用形態についても詳しく見ていきましょう。
◎正社員
フルタイム勤務となるため、労働時間が長くなります。
責任を持って取り組まなければならない業務が増えますが、その分手厚い福利厚生が受けられ、高い給与・賞与も期待できます。
◎契約社員
契約社員と正社員を比べた時に大きく異なるのは、契約期間が決まっている点です。
採用される時に1年契約であるのか2年契約であるのかを確認しましょう。
最長だと3年の雇用期間となり、3年の間は部署や職務内容が変わらないのも特徴となっています。
また、勤務日数や勤務時間は正社員と同じであることがほとんどです。
しかし、賞与や福利厚生が受けられないこともあるので注意が必要です。
◎派遣社員
派遣社員は、勤務時間や期間を比較的自由に決められる雇用形態です。
派遣会社を通して働くため、給与はもちろん、福利厚生や有休消化については派遣会社が定めたルールが用いられます。
◎パート・アルバイト
勤務時間や日数を自由に決められる上、そこまで大きな責任は求められないため、未経験者でも採用されることが多いです。
契約によっては福利厚生が受けられますが、ほとんどの場合賞与はもらえません。
■正社員の割合と未経験者で正社員になる方法
令和元年度「介護労働実態調査」では、介護職の正社員は66.1%、非正規雇用は31%という結果が出ています。
介護職に就く半数以上が正社員ということから、未経験者でも正社員になりやすいということが分かるでしょう。
では、より正社員に近づくためにはどのような方法があるのか見ていきます。
◎介護職員初任者研修を取る
介護職への転職では、持っていると有利になる資格がいくつか存在します。
その1つが「介護職員初任者研修」です。
介護職員初任者研修は、介護の仕事をするために知っておくべきことや技術を習得できる研修です。
カリキュラムが用意されており、全過程を行った後、修了試験に合格すると資格取得となります。
介護職では、基本的に有資格者からの支持がなければ身体介護を行えません。
しかし、介護職員初任者研修の資格を持っていれば、身体介護はもちろん訪問介護も可能になります。
介護の知識がなくても比較的簡単に取得できるため、介護職で正社員を目指す場合は取っておくべき資格だと言えるでしょう。
経済的に厳しい方でも、助成金制度が用意されているので確認してみてください。
◎介護福祉士実務者研修を取る
介護職への転職で有利になる資格として、「介護福祉士実務者研修」も挙げられます。
介護福祉士実務者研修は、介護福祉士の資格を取得する際に必要な資格です。
実務者研修と呼ばれることもあります。
介護福祉士実務者研修は、先ほどご紹介した介護職員初任者研修より専門的な知識・技術があるということを証明できる資格になっています。
また、介護職員初任者研修の資格を持っていると、カリキュラムが短縮されたり、受講費にかかる費用が抑えられたりするのも特徴です。
国家資格ではないものの、介護職への転職・正社員を目指す場合は取得しておくと、扱える業務が増えるのでおすすめです。
◎6~9月に応募しよう
介護業界では、多くの施設が6~9月の間で未経験者を正社員として採用しています。
逆にそれ以外の時期は、正社員として未経験者を採用することが少ないため、転職する場合は避けた方が良いでしょう。
10~翌年5月まで未経験者が採用されにくい理由は、高卒や大卒などの新卒者が就職活動を行っているからです。
未経験でも正社員を目指したい場合は、転職する時期を見極めるのも重要になります。
■介護職の仕事内容
次に、介護職の正社員が行う仕事内容についてご紹介します。
◎身体介護
利用者の身体に直接接触し、介助を行うことを身体介護と言います。
例えば入浴の場合、身体を洗うことだけでなく、入浴に必要な準備や後片付けなども身体介護に含まれます。
身体介護は、介護職員初任者研修以上の資格を持っていなければ行ってはいけないという決まりになっています。
◎生活援助
生活援助は、身体介護以外のサービスで、掃除や洗濯、買い物や調理などを利用者の代わりに行っていきます。
直接身体に触れないため、資格を持っていなくても行えます。
◎その他
介護職には、身体介護や生活援助以外の仕事もあります。
リハビリの提供はもちろん、レクリエーションの場を用意したり精神面のケアを行ったりするのも重要な仕事なのです。
その他の業務に関しては施設によって異なるため、しっかりとチェックしておくのも重要です。
■介護職の正社員で働くメリット、デメリット
介護業界で正社員として働く場合、多くのメリットといくつかのデメリットが存在します。
◎メリット
【アルバイトと比べると給料が高い】
介護職の場合、年収はアルバイトよりも正社員の方が高くなります。
退職金制度などの福利厚生も受けられるのはもちろん、7割以上の施設が賞与を支給している点も大きなメリットになります。
【知識や経験が増える】
正社員になると、基本的な業務に加えて専門的な業務を任されることが多くなります。
未経験の場合でも、非正規雇用で働くより丁寧な教育も期待できるため、しっかりとした知識をつけられるのです。
慣れてくると、介護業務以外の面接や新人教育などが業務内容に入ってくることもあります。
【キャリアアップが望める】
正社員とアルバイトの違いは、何と言っても責任の重さです。
責任のある正社員で経験を積んでいけば、独立や転職がしやすくなります。
また先ほどもご紹介した通り、介護業務以外の仕事も積極的に行っていけば、対応できる仕事が多くなり、キャリアアップにつながっていくのです。
◎デメリット
【給与水準が低い】
介護職の正社員は、あらゆる業種の中でも給与水準が低いと言われている仕事です。
施設などによっては、仕事量と給与が見合っていないなどのデメリットが生まれる可能性があるのです。
介護職に就職・転職を考えている場合は、入社を希望する施設の年収や待遇などをしっかりとチェックする必要があるでしょう。
【責任が重い】
正社員は非正規雇用よりも責任のある仕事を任されることがほとんどです。
それ故に、土日はもちろん、夜勤も定期的に行わなければなりません。
休日でも、イレギュラーが起これば出勤を余儀なくされることもあります。
自分のペースで働きたい人や他にしたいことがある人にとってはデメリットとなるでしょう。
介護職は、比較的正社員を目指しやすい業種です。
正社員はパートやアルバイトと比べて責任は重くなりますが、給与や待遇が良かったりスキルアップが望めたりとメリットも多いです。
福島県で介護職の正社員を目指している方は、ぜひ福島介護求人・転職ナビから応募してみてください。