介護職員が転職する際に持っていると有利な資格とは?
2021.08.27掲載
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必要資格

 

介護職への転職を考える人の中には、資格を持っていないという理由で諦めてしまう人がいます。また、介護に関する資格は難易度が高いのではないかと思っている人も少なくありません。

しかし、資格によって難易度や取得に要する期間は異なるので、一概に難しいとは言い切れません。

今回は、介護職は資格がなくても働けるのか、取得しておいた方が良い資格にはどのようなものがあるのかといった点について解説していきます。

 

介護職は資格がなくても働ける!

 

まず、介護職は資格がなくても働くことができますどの業界でも人手不足が深刻化していますが、介護業界も例外ではありません。

2025年には団塊世代が全員75歳を迎えるため、後期高齢者はさらに増加することが見込まれています。後期高齢者が増えていけば、要介護となる人も増えることが予想されます。

今後の後期高齢者について踏まえて考えてみると、2025年には38万人も介護職員が不足すると言われているのです。そのため、資格を持っていない人でも介護職として働けるようになりました。

資格を持っていた方ができる仕事はもちろん多いですが、資格を持っていない人でもできる仕事はあります。チームケアを担える協調性やコミュニケーション能力があれば問題ありません。

 

資格がないとできない仕事もある…取得すべき資格は?

 

介護職は無資格でも働くことができる仕事ですが、利用者の自宅に足を運んで介護サービスを提供する訪問介護の場合は資格が必要になります。そのため、資格を持っていた方が介護職として働ける場が広がるということです。

ここでは、具体的にどのような資格を持っておくと良いのかみていきます。

 

1⃣介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護に関する基本的な知識やスキルを持っていることを証明する基礎的な資格です。介護職員初任者研修を修了していると、介護職への就職や転職が有利になりますし、給与面で優遇される場合もあります。

最短だと1ヶ月で取得できるので、これから介護職として仕事をしていきたいと考えているなら取得すべき資格だと言えます。

 

2⃣介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格です。

介護福祉士実務者研修を修了すると、サービス提供責任者として仕事ができるようになります。介護に関する知識だけではなく、医療的なケアや喀痰吸引などのスキルを身に付けられる資格でもあります。

 

3⃣介護事務

介護事務は、介護保険や経理事務に関する知識、パソコンスキルなどを身に付けられる資格です。介護サービスを提供している施設や事業所で勤務する際に役立ちます。

この資格にはいくつかの種類がありますが、それぞれに大きな差はありません。内容をチェックし、必要な知識がしっかりと学べるものを吟味して選んでみてください。

 

4⃣介護予防運動指導員

介護予防運動指導員は、健康な毎日を送れるように筋トレや運動などの身体的なケアを行える人材です。介護現場でリーダーを任されたり、利用者から信頼されやすくなったりといったメリットがあります。他のスタッフとの差別化にもつながる資格です。

 

5⃣レクリエーション介護士

施設に入所しているとどうしても単調な毎日になりがちです。そのような毎日の中にある楽しみの1つがレクリエーションです。

レクリエーション介護士は、生きがいや喜びを感じられるようなレクリエーションの知識やスキルを身に付けられます。レクリエーション介護士の認定講座を受けて修了試験に合格すれば、どなたでも取得できる資格です。

 

6⃣福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、介護を必要とする高齢者や障がい者に対して公的介護保険で利用できる福祉用具に関するアドバイスを行うための資格です。それぞれの身体状況や家族と本人の希望などを加味し、最適な福祉用具を提案します。

指定居宅サービスの1つである福祉用具貸与事業を行う事業所には、2名以上の福祉用具専門相談員を配置しなければいけません。そのため、需要のある資格だと言えます。

 

無資格でも介護職として仕事はできます。しかしこれらの資格を持っているとより幅広い仕事に従事できるので、取得する価値は大きいです。

将来的にキャリアアップを目指しているなら、資格の取得も前向きに考えてみてください。

  

無資格と有資格で給料に差は出てしまう?

 

無資格でも働ける介護職ですが、有資格者と比べると給料に差は出てしまいます。

 

厚生労働省が行った平成29年度介護従事者処遇状況等の調査結果によると、介護職員の平均給与は297,450でした。内訳は、基本給が179,650円、平均手当の金額が71,570円、平均一時金が46,310円となっています

この数字だけ見てみると、介護職の給与はそこまで低くないと感じるかもしれません。しかし、これは勤続年数が平均で7.1年、平均年齢が41.8歳の常勤職員に支払われている給与の平均です。

 また、資格の有無によっても給与に大きな差が出ます。

無資格と有資格では、月給だと3万円ほどの差が出るところが多くなっています。介護職として働き、将来的に収入をアップさせたいのであれば、資格の取得は必要不可欠です。

何も資格を持っていない状態であれば、介護職員初任者研修の取得がおすすめです。

介護職員初任者研修を取得すると、身体介護などに関する基本的な知識やスキルが身につきます。それだけでなく、現場でできる仕事の幅も広がるため、様々な経験を積めるようになります。介護職員初任者研修を取得した後に介護職として勤続年数を伸ばしていけば、介護福祉士実務者研修や介護福祉士などの資格も取得できるので、キャリアアップも可能です。

  

 

介護職は無資格でも問題なく仕事ができます。しかし、有資格者と比べると仕事の範囲が狭まってしまいます。そのため、介護職として働くなら資格を取得しておくことをおすすめします。

介護職員初任者研修は介護に関する初歩的な知識を学べる資格なので、最初に取得する人が多いです。介護職員初任者研修を取得しておけばその後のスキルアップもしやすくなるので、介護職への就職や転職を考えているならぜひ取得しておくべき資格です。

 

すでに介護職員初任者研修やホームヘルパー2級を取得している人は、介護福祉士実務者研修介護福祉を目指すと給与アップなどを実現できるのでチャレンジしてみてください。

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