病院で働く介護スタッフ
2020.11.02掲載
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仕事内容

病院で働く介護員の仕事内容と役割は?

病院で働く介護士が行うのは、主に入院患者に対する身の回りのお世話や、看護師の補助業務となります。入院患者の中には、身体の自由が利かない方も多いため、そういった方々が快適に療養生活を送ることができるよう、食事や入浴、排泄、移動などの介助業務を行います。さらに、ベッドのシーツ交換や清掃、洗濯といった身の回りのお世話だけでなく、カルテ整理や医療器具の管理、配膳といった看護師のサポート業務も重要な業務となります。病院では、介護施設と違い、医療機関ならではの業務を担当することも多くあります

病院でのお仕事は、介助業務のほかにも看護師のサポートを中心に幅広い業務をおこないます。医療の現場では、入院患者の治療やケアの仕方を間近で見ることができるため、医療観点の知識はもちろん、患者の変化に気づく力や観察力を養うことができます。看護師不足もあり、病院介護士のニーズは高まっています。未経験や無資格の方でもチャレンジできる病院が多いため、これから介護の道に進みたいという方にもお勧めの職場です。

 

病院で働くメリットは?デメリットはあるの?

メリット①福利厚生がしっかりしている

病院によっては、職員が受診した際の医療費が給付される場合があります。「外来・入院に関わらず月額3000円まで」「外来のみ」など、病院ごとのルールが決まっている場合が多いようです。また、勤務中に体調が悪くなってもすぐに受診することができるのも、病院勤務の大きなメリットの1つになります。

メリット②給料が高い

全てが当てはまるわけではないですが、病院は平均的に給料が高いです。小さな施設の場合は賞与が支給されないこともありますが、病院は賞与が支給される場合も多く、福利厚生が手厚いことも考えると病院勤務の方が金銭的に好待遇であるといえます。

メリット③医療に関する知識を身につけることができる

病院勤務は「医療現場」で働くということですから、周りには医師や看護師が多くいて、日常的に医療行為が行われています。介護職員は医療行為を行うことはできませんが、医療的な知識を持っているに越したことはありません。参考書や教科書で覚えるのではなく、自分の目で実際に見ることで多くの知識を頭にインプットすることができます

 

デメリット①思ったようなケアができない

病院のメインは「医療」です。医療行為は医師や看護師が行い、リハビリは理学療法士や作業療法士が行うため、介護職員としての役割をなかなか発揮できないと悩む人も多いです。看護師の補助や三大介護に追われ、なかなか患者とコミュニケーションを取る時間がないのが現状です。ですから、患者に寄り添ったケア・自立支援がしたい!と思っている人は、思ったようなケアができないことにフラストレーションが溜まってしまうこともあります。

デメリット②看護師との関係性がストレスになる人も

施設で働く場合は介護職員が主体となって働けますが、病棟で主体となっているのは看護師です。介護と看護は専門分野が違いますから、資格などによる上下関係はありません。しかし、中には介護職員を下にみている看護師がいるのも事実です。

デメリット③やりがいを感じられない

患者さんが元気になっていく姿を見るのは嬉しいですし、やりがいを感じることができます。しかし、介護の成果というより医療の成果が大きいため、やりがいや達成感を心の底から感じることができないと思う人もいます。患者とコミュニケーションを取る時間や自立支援に貢献できる時間が取れれば違いますが、このような時間が思うように取れないことから、悩みがどんどん大きくなってしまうのかもしれません。