求職者の皆様と面談をさせて頂いていると、「介護職を選ばれた理由は?」の質問に
「万年人手不足だから不採用になるのは少ないと思って」
「誰でも受かるイメージだから」
と答えられる方が稀にいらっしゃいます。。
確かに介護業界は人手不足が深刻な状況で、資格や経験、年齢を問わず、他の業界よりも圧倒的に採用されやすい傾向にあります。とはいえ、応募すれば誰でも採用されるというわけではありません。どこでもすぐに採用されると思って準備を怠ると、「あれ?なかなか転職先が決まらない!なんで採用されないの?」という事態に陥ってしまうこともあり、中には複数の面接を受けてもなかなか採用が決まらないという人も中にはいらっしゃいます。
介護職の転職がうまくいかない人は、一体どこがいけないのでしょうか?
採用担当者はどういった視点であなたを見ているのでしょうか。担当者にマイナスの印象を持たれてしまう言動は以下の7つが挙げられます。
①身だしなみ・清潔感が出来ていない
面接で意外とチェックされているのが「髪の色」です。また面接時はしっかり髪を束ね、爪は短く派手なメイクは控えましょう。
出来れば服装もスーツがベストです。
②基本的なビジネスマナーが出来ていない
面接時はほとんどの方が緊張するものです。が、終始受け答えの声が小さかったり姿勢が悪いと「自信がないのかな?」とマイナスの印象を与えてしまいます。
またあなたの言動は、「利用者の命を預けられるか」「高齢者の方との関わりができそうか」という視点で見られています。完璧な敬語やマナーを身に付けていなくても、明るくハキハキと丁寧な言葉で受け答えをすることを心掛けましょう。
③言動が傲慢
介護職経験者や異業種でのキャリアがある方が不採用になってしまう理由に、「言動が傲慢なこと」が挙げられます。
発言や態度から「介護は誰にでもできる仕事」「一通りやってきたので教わらなくてもできる」というような傲慢さが見える人は、不採用となってしまいます。もちろん経験やキャリアは強みになりますが、「新しい職場で学ばせていただきたい」という謙虚な姿勢が最も大切です。
④志望動機があいまい
志望動機は履歴書に記入する欄がありますし、面接ではほぼ必ず質問される項目です。
・あなたが介護職に就こうと考えるのはなぜでしょうか?
・なぜその施設に応募したのでしょうか?
この部分を伝えられないと、「他の仕事でもいいのでは?」と思われてしまいます。
採用担当者は、あなたが持つ強みや興味が介護の仕事においてどのように役立つかをイメージしますので、あいまいな表現ではなく、あなたの”思い”をしっかり伝えることが大事です。「是非とも入社して活躍してもらいたい」「この人なら安心して仕事を任せられる」「一緒に働いてみたい」と思わず感じてしまう内容を事前にしっかり整理しておきましょう!
⑤応募する施設についてや業務内容などを理解していない
応募する施設や経営母体の情報収集は必須です。
面接官の質問内容が理解できず、とんちんかんな返答をしてしまい「やる気がない」「勉強不足」とみなされてしまうことも。施設の特色や大切にしていることを知らなければ、その場所で自分がどのように役に立てるのかをアピールすることはできません。ホームページで施設の情報や業務内容、企業理念などは必ず確認しておきましょう。
⑥転職理由がネガティブ
面接で前の職場の悪口を言ってしまい不採用になるケースは非常によくあります。転職がネガティブな理由だと、「採用しても、同じ理由で辞めてしまうのでは?」「忍耐力がないのでは?」ととられてしまい、いい印象を与えることはありません。
また、「給料や福利厚生などの待遇が悪かった」、「人間関係に問題があった」は特にNGワードです!実際はさまざまな職場環境の不満があって転職するケースもあると思いますが、前職の悪口は絶対に言ってはいけないと心得ておいてください。
「スキルアップしたいから」「資格を取得して生かしたいから」というように、転職理由は必ず前向きな理由を伝えましょう。具体的にどんな働き方をしていきたいかというビジョンを伝えられたらベストですね!
⑦逆質問をしない
おそらくどの面接においても、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれます。ここで「特にありません。」と答えてしまい不採用になるというケースがあります。
何も質問をしないと、採用側は「興味が無いのかな?」と感じてしまいます。転職への熱意を感じてもらえず不採用となってしまうのは非常にもったいないことです。事前に聞きたいことを準備しておき、必ず何か一つは質問をしましょう。
事前に情報収集をしてわからなかったことを質問し、ここで働きたいという意志と積極性をアピールしましょう。
福祉の心、高齢者への尊敬の念を持っていることを大前提として、高齢者との関わりを楽しめる人が求められます。あなたの強みに重なる部分があれば、これまでの体験やエピソードを交えてどんどんアピールしていきましょう。