面接の受け方
2020.05.18掲載
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面接対策

面接の正しい受け方

面接には正しい受け方があり、これが守れていないと評価を下げられてしまう可能性が高いです。面接官からの質問に上手に答えるだけではなく、全体的な受け方まで意識していないと、合格するのは難しいため注意しなければなりません。面接で評価されている点は多くあり、複数の要素から判断して最終的な評価を決定します。

仮にすべての質問に上手に答えられた場合でも、他の部分ができていないと評価を下げられ不合格になることもあります。面接を攻略するには、正しい受け方で細部まで評価されること、評価を下げないことが大切です。面接の攻略は就活の攻略にも直結するため、正しい受け方を知り、高評価の獲得を目指しましょう。

面接の流れと守るべきマナー

面接で高評価を得るには、面接中のマナーにも注意しなければなりません。面接は単に受け答えをするだけではなく、入室から退室までやるべきことは多くあります。すべてのシーンで必要なマナーは異なるため、全体の流れを把握し、それぞれの場面ごとのマナーを理解することが大切です。面接の流れとマナーを理解することが、高評価を獲得する近道です。面接の正しい受け方を把握し、どのような点に気を付ければよいのかも理解しておきましょう

受付でのマナー

企業に到着後は受付を通って面接室に向かうのが通常の流れですが、受付の時点から評価は始まっています。受付では礼儀正しく明るく振る舞うことが大切であり、受付の態度と面接中の態度があまりにも違っていると、不信感を持たれる可能性があります。受付での様子は面接官に伝えられることも多く、それが評価の参考にされる場合も少なくありません。

受付時の印象が悪いと評価も下がりやすく、不利になりやすいため注意が必要です。受付では簡単に自己紹介をし、どのような目的で来社したのかを伝えます。面接の時間や担当者名などの情報を伝えますが、このとき表情にも注意が必要です。暗い表情だと評価がマイナスになりやすいため、笑顔を意識して明るく振る舞いましょう。

5分前には会場に到着する

受付時間の5分前には、面接会場に到着するようにしましょう。面接会場には遅刻しないように早めに向かうのがマナーですが、極端に早すぎる時間に到着するのはNGです。思ったより早く会場の付近まで来てしまった場合は、約束の時間まで時間を潰してから向かうようにしましょう。ただし、面接会場付近のコンビニなどは企業の職員などと鉢合わせてしまう可能性が高いため、注意が必要です。

まず面接会場に到着したら、中に入る前にコートを脱ぎ、携帯電話の電源をOFFにします。最後に髪型や服装など身だしなみをチェックしてから、受付を済ませるようにしましょう。

控室も評価の対象になる

受付を済ませると控室に通されますが、ここも評価の対象に見られていることが多いです。控室では静かに待機することが大切であり、スマホはいじらず面接に向けて集中しておきましょう。控室には他の学生がいる場合もありますが、大きな声で話すのはNGです。他の学生と話してうるさくしていると、企業の人に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。

控室と同じフロアで社員が仕事をしている場合もあるため、私語は慎み、静かに待ちましょう。静かに待機することはもちろん、待っているときの姿勢にも注意が必要です。姿勢が悪いとだらしない印象を与えてしまうため、企業に入った瞬間から常に姿勢を正すことを意識し緊張状態を保ちましょう。

入室時のノックは必須

面接の入室時はノックが必須であり、ノックなしで入室するとマナー違反になるため注意が必要です。ノックはゆっくりと大きくおこなうことが大切です。ノックの回数は決まっていませんが、3回が一般的といえるでしょう。ノックをした後は「失礼します」と声をかけ、中から「どうぞ」と返事をもらってから入室します。面接室から反応がない場合は再度ノックし、それでも返事がなければ「失礼します」と一声かけてドアを開けましょう。

座るのは椅子を勧められてから

面接では面接官の前に椅子が用意されているため、入室後は椅子ところまで進みます。入室していきなり椅子に座るのはNGであり、面接官に椅子を勧められてから着席しましょう。企業によってタイミングは違いますが、椅子のところまで進んだ段階か自己紹介が終わった段階で椅子を勧められることが多いです。「どうぞお座りください(おかけください)」の言葉を聞き、「失礼します」と断ってから座りましょう。

椅子を勧められてもすぐに座っていいわけではなく、必ず「失礼します」と断らなければなりません。かばんは椅子の横に置きますが、利き手側に置くのがおすすめです。面接の途中に倒れないようにきちんと立てかけておきましょう。

質問には簡潔に答える

面接は質疑応答の形式で進みますが、ただ質問に答えるだけではなく、簡潔に伝えることを意識しなければなりません。伝える内容が多く回りくどい説明をしていると、話を簡潔にまとめる能力がないと判断され、マイナスの印象を与えてしまいます。また、説明が長くなることで、結局何を話しているのか分からなくなり、何も伝わらないという可能性もあるため注意が必要です。

簡潔に伝えるには「結論」「根拠」「結論(まとめ)」の構成を意識しましょう。結論から伝えることでアピールしたい内容を明確に示すことができ、話も簡潔にまとめやすくなります。質問の意図を正確にくみ取り簡潔に伝えることが大切なため、関係のない話に話が飛ばないよう注意しましょう。

面接終了後も気を抜かない

面接は用意されていた質問を終えると終了しますが、評価自体がストップするわけではありません。面接は質疑応答の内容だけではなく、その他の部分まで評価されているため、終了後も最後まで気を抜かないことが大切です。用意されていた質問が終わると、面接官から面接終了の旨を伝えられます。まずはその場で「本日はありがとうございました」と簡単にあいさつをし、立ち上がってもう一度あいさつをします。

そして部屋を出る際に、振り返ってもう一度あいさつをしてから退室しましょう。終了から退室までの流れも重要であり、最後で気を抜いてしまうと「詰めが甘い」という印象を与えてしまいます。面接終了=評価も終了と思わず、見られているうちは常に評価されているという意識を持たなければなりません。

退室後は速やかに帰宅

退室すると面接は完全に終了となりますが、その後の行動が見られることもあるため注意が必要です。退室した後は素早く退社し、帰宅することを心がけましょう。次の予定があるならそちらに向かうなど、とにかく面接終了後は素早く企業から離れる必要があります。面接終了後にいつまでも残っていると企業に迷惑をかけます。

用事がなくなった以上は部外者になるため、迷惑をかけて評価を下げないためにもすぐに退社しなければなりません。また、企業周辺でうろうろしていると、社員の目に留まる可能性もあり、行動次第ではマイナスの印象を与えてしまいます。企業から最寄りの駅までは誰が見ているか分からないため、すぐにその場を離れて余計なリスクを抱えないことが大切です。