介護のコミュニケーションで大切なことは
2020.04.13掲載
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介護・福祉業界

人間にとってコミュニケーションは大切です。「おはよう」や「ありがとう」がなければ、人々の生活は殺伐としたものになるでしょう。ここでは介護を必要とする方とよい関係を築くためには、どのようなコミュニケーションが必要なのかを紹介します。

介護のコミュニケーションで必要なこと

一口に介護と言っても、高齢者、若年者など様々な方が対象となります。そのため相手の状況・状態に応じてコミュニケーション手段を変える必要がありますので、いくつかの例を紹介します。

不安や焦りを訴える人とのコミュニケーション

「家族の迎えはまだ?」「いつ帰れるの?」「本当に病気が治るのか?」などの言葉は、不安や焦りの表れです。言葉だけではなく、表情や目線で不安をあらわす人もいます。そのような時は「そのうち来ますよ」「そのうち帰れますよ」などの一過性の言葉ではなく、不安や焦りを受け止める共感的な対応を心がけましょう。

認知症の高齢者とのコミュニケーションの基本

認知症は、物の名前を覚える記銘力、記憶力、年月や時間、場所などの見当識、思考力、判断力などが低下します。そのため、自分がなぜここにいるのか、目の前の人が誰なのかが分からない状態になり、不安や緊張を感じながら生活することになります。

症状や進行は人によって異なりますが、共通して言えることは「否定をしない」「声を荒げない」ことです。例え話や行動が実際と異なったとしても、今の状況に寄りそうことで安心を与えるのです。※