柔道整復師とは
2020.03.23掲載
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必要資格

柔道整復師は、接骨院の先生やスポーツトレーナーとして、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などのけがに対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などの治療を行うことができる国家資格を持つ専門家です。

仕事内容

整復法 整復法とは骨折した箇所を元の状態に戻す、また肩などの関節が外れた場合、元に戻すために操作する技術の事です。

固定法 固定法とは骨折や脱臼などをしてしまった場合に三角巾や包帯、副木などを使って患部を固定する治療法の事をいいます。

後療法 後療法とは損傷した組織を回復させる治療法の事をいいます。後療法には大きく分けて「物理療法」「運動療法」「手技療法」の治療法あります。

柔道整復師の進路

柔道整復師の資格を取得すると、スポーツトレーナーから医療・介護施設まで、幅広く活躍できます。

柔道整復師になるには

高校を卒業後、柔道整復師養成課程のある専門学校などで受験資格を取得し、国家試験を受験。 国家試験に合格することで柔道整復師の資格を取得できます。

柔道整復師の将来性

柔道整復師は、医療系国家資格取得者として非常に需要の高い資格です。手術をおこなわない施術をするため、高齢者や体に傷が残るのを嫌がる人に望まれております。二千年から柔道整復師は運動機能に障害のある方へのリハビリ指導のできる人材である能訓練指導員として働ける資格が付与されました。これにより、老人ホームやデイサービスなどでの柔道整復師の求人数も年々増加。これまでのイメージのように柔道整復師は“接骨院の先生”という時代から、“福祉分野でも活躍できる高齢社会で活躍できる地域医療の担い手“となりました。
超高齢社会化する今後の日本社会ではさらに柔道整復師の役割は増えていくでしょう。

また、一方でスポーツ選手がケガをした場合、患部の状態を確認してアイシングやテーピングなどの応急処置や、ケガからの回復を促すためのリハビリをサポートするスポーツトレーナーとしての需要も増えていくと言われており、将来性は明るい業界・資格を言えるでしょう。

通信教育で柔道整復師の資格は取得できるのか

社会人の方で、働き続けながら勉強することが出来る「通信教育」での取得を望まれる方がいらっしゃいますが、残念ながら「通信教育」では柔道整復師を目指すことはできません。
医療従事職の中でも一部の資格については通信教育で取得することが出来ますが、「柔道整復師」など専門的な知識や技術が必要な医療従事職については、「通信教育」での資格取得は出来ません。柔道整復師の国家試験の受験資格を得るためには、柔道整復師の養成施設に3年以上通い、所定の課程を全て修了することが条件となります。

柔道整復師として独立開業はできる?

柔道整復師は医師などと同じく、「独立開業ができる資格」であり、資格を取得すると個人で接骨院や整骨院を開業する権利が与えられます。
近年は独立開業を目指して柔道整復師の資格を取得される方も増えており、接骨院の数は直近十年間で一万七千二百ほど増加し、現在では全国に四万八千カ所もあるそうです。