履歴書の書き方
2020.01.27掲載
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
履歴書の書き方

様式・用紙の選び方

 履歴書の様式は「JIS規格履歴書」が標準ですが、職歴欄を広くしたものなど、JIS規格に類似した履歴書も市販されています。転職用には職歴を記載する行数が多いものや、自分のアピールしたい欄が広いものを選ぶといいでしょう。ただし、募集要項でJIS規格の履歴書と指定されている場合は従いましょう。

また用紙サイズはB5版(B4二つ折り)とA4版(A3二つ折り)がありますが、企業での書類はA4サイズに統一されていますので、A4版をおすすめします。

手書きか、パソコンで作成か

 手書きの履歴書よりもパソコンで作成する履歴書が一般的になっていますが、介護業界に関しては手書きのものが好まれます。今日の介護業界ではパソコンを使用して利用者様の生活状況を記録するのが一般的になっていますが、ほんの数年前までは手書きで記録をするのが普通でした。実は現在も全てを電子記録化しているわけではなく、重要項目や絶対に周知させたい内容に関しては手書きで「申し送り」を行うのが一般的なんです。よって、「絶対に記載漏れがないように」「丁寧に」「正確に」書く技術や心構えが今もなお求められる介護業界では、手書きの履歴書が好まれる傾向にあるのです。パソコンで作成したものを否定されるということはまずないと思いますが、その性質上手書きの方がより良いのは間違いないでしょう。

 パソコンで作成した履歴書をプリントアウトする際の用紙は、一般的なコピー用紙だと安っぽい印象になりますので、上質紙を使いましょう。上質紙は文具店などで購入できます。

1)筆記用具

 手書きする際は黒のボールペンか万年筆で丁寧に書きます。鉛筆やシャープペンシルは絶対にダメ!履歴書は証書類ですので、「消せるボールペン」も決して使ってはいけません。

 手書きの場合は丁寧に楷書で書き、欄に適度な空白をとることでバランスがよくなります。

2)修正テープ、修正液は使用不可

 記入ミスをした場合は、修正テープなどを使わずに、最初から書きなおします。いきなりボールペンなどで書きはじめるのではなく、薄く鉛筆で下書きするか(清書後、時間を置いてから消しゴムで丁寧に消します)、別紙の見本を準備した上で、清書すると記入ミスが防げます。清書では休憩をとりながら少しずつ書いていくと、集中力が増すので、ミスを減らせます。

3)文章形式や年号の統一

 文章形式は「です・ます」で統一します。年号は通常、和暦(平成・昭和)で揃えます。ただし、外資系企業やIT企業では西暦での統一をおすすめします。数字は算用数字を使用しましょう。

なお、職務経歴書など、他の応募書類とも和暦・西暦を揃えてください。

4)誤字・脱字チェック

 どんなにアピールできる履歴書を作成しても、誤字ひとつで台無しになります。提出前には必ず誤字・脱字チェックをしましょう。また、自分のミスには気づきにくいので、できれば身近な人に見てもらうようにしましょう

 

履歴書の書き方

1)職歴欄の基本

 職歴は学歴から1行空けて、中央に「職歴」と記し、次の行から実際の職歴を古い順に記載します。「(株)」といった略称は避け、「株式会社」など、正式名称で書きましょう。

2)正社員以外の雇用形態

 記入するのは正社員・契約社員・派遣社員として勤務した場合です。正社員以外の雇用形態は「株式会社○○入社(契約社員)」と必ず雇用形態を付記しましょう。

派遣社員の場合は派遣元のみを書き、派遣先は職務経歴書に書きます(例:「○○会社に派遣登録し、□□業務に従事(平成○年○月まで」)。ただ、派遣先がそれほど多くない場合は「(派遣元)会社より、(派遣先)会社へ○○業務にて派遣(平成○年○月まで)としてもよいでしょう。

※アルバイト経験は基本的に記載しませんが、業務上の関連が強く、充分なアピール材料となる場合は「職務経歴書」に書くことをお勧めします。

3)退職の記入

 退職の理由については「一身上の都合により退職」とするのが一般的です。「会社業績不振による希望退職」「出産のため退職」「定年退職」などは記載してもよいでしょう。

 

免許・資格の書き方

1)アピールになる資格

 履歴書に記載するものはすべて自己アピールを意識しますが、免許・資格欄も例外ではありません。例えば、簡単に取得できる英検3級や簿記3級では何のアピールになりません。評価されるのはビジネス系資格では最低2級以上、TOEICは700点以上が目安と言われています。記載の際は、事前に資格や免許の正式名称を確認します。また自動車免許保持者はどんな職種・業種に応募する場合でも必ず書きましょう。

2)応募要件にそった資格を抜粋

 「調理師」「宅地建物取引主任者」「アロマテラピー検定」「インテリアコーディネータ」など、多くの資格を取得している方は、資格のすべてを列挙するのではなく、応募事業所や職種にあったものだけを抜粋して記入することで、履歴書の訴求力が高まります。また、記載順には古い順・アピール順がありますが、応募先企業の求人案件にマッチしたものから書いていくアピール順をおすすめします。

現在、資格取得のために勉強中の方は、「志望動機」や「自己PR(アピールポイント)」の欄に記載することで、意欲や好奇心の旺盛さをアピールできます。

 

3)志望動機・特技・好きな学科・アピールポイントの書き方

 項目名には特技や好きな学科とも書いてあることもありますが、基本的に「志望動機」もしくは「アピールポイント(自己PR)」を記載する方がよいでしょう。ここに何を記載するかが非常に重要となりますので、限られたスペースを有効活用し、具体的で説得力のある内容にします。ただ、職務経歴書でも「志望動機」や「自己PR」を書くことが多いので、履歴書と職務経歴書で役割分担をすると効果的です。

 この欄では「自分のできること」と今回の「求人要件」とを照らし合わせ、自分の経験がその事業所の中でどんな役割を果たせるのかを具体的に簡潔に伝え、即戦力として活躍できることを訴えるのがコツです。そのためには、事前に応募先のリサーチをしっかりと行い、さらに自分のキャリアを分析しておくことが必要です。言うまでもありませんが、志望動機やアピールポイントは自分の言葉で述べ、今回の応募事業所ならではのオリジナルにしましょう。ネット上には様々な志望動機やアピールの例文がありますが、採用担当者は今までに数え切れないほどの履歴書に目を通していますので、模倣すればすぐに見抜かれてしまいます。また、志望動機やアピールポイントは面接の際にもよく質問される項目ですので、面接での受け答えをイメージしながら書くとよいでしょう。

 

志望動機の書き方

 志望動機で必ず押さえておくべき点は次の3つです。

 ありがちな「御社の将来性にひかれました」「事業内容に興味を持ちました」など、どんな事業所でも当てはまるような抽象的な内容ではなく、より具体的に書きます。

 志望動機を書く際は、事前に求人情報(求人票)の内容、会社や店舗、製品・商品・サービス、Webページなどをしっかり確認することが重要です。その上で、上記の1./2./3.の各要点をまとめ、訴求力のある文章を作成してください。そうすれば、必然的に応募事業所ごとに内容の違う志望動機が完成するはずです。注意したいのは「貴社で学びたい」「貴社で成長したい」「貴社で充実感を得たい」といった独りよがりな希望は書かないということ。あくまでも応募先事業所に対して、自分ができる貢献と意欲を訴求することを忘れないようにしましょう。

 

アピールポイントの書き方

 アピールポイント(自己PR)の形はさまざまですが、志望動機と同様に、応募先事業所に対して、自分がどう貢献できるかを記載するのが目的です。転職時の自己PRは、これまでの「成果・実績」「経験・スキル」「仕事に対する姿勢と具体的な行動」などが軸となります。他の応募者との差をつけるために、具体的なエピソードを交えて構成しましょう。

 

通勤時間・扶養家族の書き方

1)通勤時間

自宅から勤務地までの通勤時間を記入しますが、最短時間を記入するようにしましょう。あまりに時間がかかる場合は、少なめに書くことも必要です。

2)扶養家族

このフォーマットでは配偶者以外の扶養家族を記入します。主に子供が当てはまります。

3)配偶者/配偶者の扶養義務

夫もしくは妻がいる場合、「有」に、いない場合は「無」に丸をつけます。配偶者の扶養義務欄も同様です。配偶者がパートなどで収入がある場合、およそ年収130万円以上で扶養家族ではなくなります(厳密には所得税上、住民税上で異なります)。

 

本人希望の書き方

 勤務条件についていろいろな希望があったとしても、ここには記載しないのが一般的です。ただし、空欄にするのではなく、「貴社規定に従います。」とするか「営業職を希望します。」、「一般事務を希望します。待遇などは貴社規定に従います」として記載します。

また、「在職中のため、平日の日中の電話にはでることができません。留守番電話にご伝言いただくか、Emailでご連絡いただければ、折り返しご連絡いたします。」という形で応募事業所からの連絡手段についての希望を書いてもよいです。