扶養内で働く主婦は年収103万円と130万円、どっちがお得?
2020.01.06掲載
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パートで働き、年収を103万円以下に抑えている主婦の方は多いですよね。
なぜ103万円以下に抑えるのかといえば、「税金を払いたくないから」「夫の扶養に入りたいから」というのが主な理由です。

たしかに103万円を超えると住民税に加えて「所得税」がかかります。
でも具体的に所得税がいくらかかるのかを計算せずに、漠然と103万円以下に抑えているのなら、それはもったいないことです!
所得税を払うことを考慮しても、130万円未満まで年収を増やした方がお得になるケースもあるからです。

そこで今回は、パートで働く主婦は年収103万円以下か130万円未満か、どっちがお得なのかについてお伝えします。

年収103万円以下で働くメリット

妻の年収が103万円以下なら、

  • 所得税がかからない
  • 配偶者控除を満額(38万円)受けられるので、夫の税金が安くなる

という2つのメリットがあります。

所得税は、収入から「給与所得控除(65万円)」と「基礎控除(38万円)」を引いた「課税所得金額」をもとに算出されます。
つまり、65万円+38万円=103万円までは、課税所得金額がゼロになるため、所得税がかからないのです。

ただし、年収が100万円(居住地によっては93万円~)を超えた場合は「住民税」がかかります。

「130万円未満」まで年収を増やすとどうなるの?

1.所得税がかかる

 

年収が103万円を超えると、「所得税」がかかるようになります。
所得税は先に書いたとおり、課税所得金額をもとに算出します。

仮に年収が125万円だとすると
125万円-(65万円+38万円)=22万円となり、この22万円が課税対象となります。

「130万円未満」まで年収を増やすとどうなるの?

1.所得税がかかる

年収が103万円を超えると、「所得税」がかかるようになります。
所得税は先に書いたとおり、課税所得金額をもとに算出します。

仮に年収が125万円だとすると
125万円-(65万円+38万円)=22万円となり、この22万円が課税対象となります。

世帯年収が大幅アップ!

妻の年収が「103万円以下」から「130万円未満」になることで、世帯全体の年収はどの程度アップするのでしょうか。

夫の年収(手取り)が600万円の場合のモデルケース

①妻の年収が103万円の場合
600万円+103万円=703万円

②妻の年収が125万円の場合
600万円+(125万円-所得税11,000円)=723万9,000円

となり、世帯年収(手取り)がおよそ21万円(妻のパート代の約2ヶ月分に相当)アップします。
働き方改革により夫の残業代が減って家計がピンチ!いう家庭にとって、21万円のアップはかなり嬉しい金額ではないでしょうか。

ただし、「103万円の壁」には交通費や通勤手当は含まれませんが、「130万円の壁」には含まれますので、交通費込みで130万円を超えないように調整する必要があります。
交通費が月額5,000円の方は、5,000円×12ヶ月=60,000円ですので、年収を124万円までに抑えましょう。