認知症介護実践者研修とは
2019.10.21掲載
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業界用語

認知症ケアに携わるなら取るべき資格!認知症介護実践者研修ってなに?

超高齢化社会に突入している日本にとって、介護は社会的課題といえます。認知症高齢者の介護は非常に大きな課題です。政府が策定している「オレンジプラン(=高齢者が、住み慣れた地域で生活を継続することができる社会基盤を作ることを目標とした計画)」の取組みなどもあり、各地で小規模多機能型居宅介護やグループホームが数多く新設されています。ますます認知症高齢者介護の需要が増えるなかで、現在注目されているのが「認知症介護実践者研修」です。認知症介護実践者研修とは、認知症介護の専門職員を養成するため、認知症高齢者の介護に関する知識や技術を習得する実践的な研修です。介護の現場で質の高い認知症支援を行うこと、および認知症介護技術の向上を目的としており、すでに介護の現場で働いている人を対象とした研修となります。認知症ケアの経験がある介護職員にとっては、取っておきたい資格の一つです。認知症に関わる施設などでは、計画作成担当者や管理者に認知症介護実践者研修の修了者を配置する義務があります。また、そのほかの施設でも修了者がいることで認知症加算を取れることがあるため、施設側にとっても注目度が高く、就職・転職に有利な資格といえます。
給与面については、認知症介護実践者研修を修了しただけでは大幅なプラスは見込めません。認知症介護実践者研修の修了者として、施設の管理者や計画作成担当者になることで給与アップができます。また、さらにステップアップをして認知症介護指導者研修まで修了すると、現場での介護以外にも講演会や研修の講師としての仕事が入ることもあり、副収入として給与アップが見込まれます。認知症介護実践者研修を受講する最大のメリットは、認知症の知識を得てキャリアアップできるということです。認知症介護実践者研修を修了すると、さらに実務経験を重ねて、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者研修とステップアップしていくことが可能です。また認知症対応型サービス事業管理者研修や小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修など、キャリアアップをしていきたい方には欠かせない研修も、認知症介護実践者研修を修了しないと受講することができません。まさに認知症介護実践者研修を受講・修了することは、認知症ケアに携わる介護職員にとって、キャリアアップの第一歩になるのです。