介護職としての働き方 ①入所型の施設
2019.07.22掲載
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施設形態

入所型の介護施設の種類とは

①入所型

◎特別養護老人ホーム(特養)
寝たきりや重度の認知症など、常に介護が必要な高齢者が入所する施設です。介護職の仕事は身体介護が中心になります。内訳は食事介助や排泄介助・入浴介助・移動介助・シーツ交換などで、日勤・夜勤・早番・遅番などに分かれて交替で24時間入所者のお世話をします。

◎介護老人保健施設(老健) 

医学的指導のもと、自宅に戻るための介護やリハビリテーションを行うことが特徴の施設です。交替勤務・24時間体制は特養と同じですが、理学療法士の指示に基づいて介護職がリハビリテーションを行うこともあります。リハビリを目的にしているため3ヵ月程度の入所者が多く、入所者ひとりひとりの特徴を短期間に把握する力が必要です。

◎有料老人ホーム

「健康型」「住宅型」「介護付」の3タイプがありますが、介護職が活躍するのは「介護付」タイプです。入所者の状態はさまざまで、要介護度の重い入所者には特養と同じように身体介護を中心に行い、比較的元気な入所者には、外出の付き添いやレクリエーション活動のサポートを行います。勤務体制は特養と同じく交替制です。

◎ケアハウス

日常生活を自立して送ることができる高齢者向けの施設です。トイレや入浴は自立している入所者がほとんどで、介護職の仕事は身体介護よりも、身のまわりの世話や施設の掃除、身体の衰えを抑えるための運動指導、レクリエーション指導が中心です。他施設よりスタッフ数が少ないため、幅広い業務をこなす必要があります。

◎グループホーム

認知症の高齢者を対象とした施設です。戸建て住宅などで、少人数の高齢者がスタッフと家庭的な環境で暮らします。排泄介助や入浴介助などの身体介助、買い物の付き添いや施設の掃除など、入居者の介護レベルによって職務は変わります。認知症の入所者と長時間接することになるので、認知症に対する深い理解と思いやりが求められる職場です。