「60歳以上でも介護職で働けるの?」と疑問を抱く方もいるでしょう。
今回の記事では60歳以上でもできる介護職について紹介しますね。
■介護職への転職のメリットについて
①利用者との年齢が近いのでコミュニケーションがとりやすい
60歳過ぎの方が介護職に転職するメリットとしては、利用者と年齢が近いので、話題が合わせやすいのでコミュニケーションがとりやすいです。
そのため60歳過ぎの方が介護の仕事をする上で大きな強みになります。
年齢が近いことで、悩みを理解しやすかったり、共通の話題があることで楽しく会話ができます。
また介護をする際には信頼関係は必要です。利用者の反応を見て要求を察することで安心感を与え、信頼関係を築くことは介護の仕事をする上での強みです。
②介護の知識・経験を身に付けることができる
60歳を過ぎた方が介護の仕事をするメリットは、介護の基礎知識・技術などが自然に身に付きます。
介護の現場で身体介護の方法などが役に立つのはもちろんですが、介護保険制度や利用できるサービスのことを詳しく知ることができます。
③社会との繋がりを持つことができる
60歳を過ぎて仕事を退職すると、社会との繋がりが薄くなります。
介護の仕事は利用者や職員の会話が欠かせません。
介護の仕事をすることで、社会的な繋がりを持てますので、心身共に健康的に生きることができます。
■介護職員の年齢層について
介護の仕事には年齢制限はないです。介護の現場では人材不足で、60歳以上の方でも元気な方は介護の仕事として働ける可能性はあります。
一般的に定年は65歳以上ですが、再雇用制度で65歳を過ぎても介護の仕事を継続することができます。
また年代層は40歳~45歳未満の方が14%で、続いて45歳~50未満、介護業界全体の平均年齢は45.9歳となっています。
■シニアの方の転職活動におけるポイントについて
①介護資格を取得する
介護の仕事をしたいと考えている場合は、介護資格を取得しましょう。
実際の現場で知識やスキルを活かしつつ、職場に意欲を売り込むことができる機会になります。
また昇給につながる資格もありますので、介護資格の取得は大きな長所です。
②職場でのルールやマナーを守る
どの職場でも共通していることですが、まずは職場のルールやマナーを覚えることが大切です。
特にシニア世代の場合は、今までと違う仕事の内容、ルール・マナーに不慣れで、初めは苦労する事例が多く見られます。
仕事中でも違うと思った際も、すぐに意見を口に出さず、まずは一旦受け止め、職場のルールやマナーを思い返して考えるようにしましょう。
新しい環境での適応は時間がかかりますが、協調性や柔軟性を持ちつつ、職場に適応していきましょう。
■60歳を過ぎても介護の仕事をする際に気を付けたい点
①体調管理に注意する
介護の仕事は介護者の身体的な負担がかかります。加えて年齢を重ねて体力・筋力が低下すると、身体的な負担が大きくなりやすい点には気を付けましょう。
また労災事故は高齢になるほど発生率が上昇します。
動作の反動や無理な動作による事故が2倍以上という結果が出ていますので、注意が必要です。
②給料が安くなる可能性がある
60歳を定年としている場合、パートやアルバイトなどの非正規雇用での契約になる可能性があります。
その場合は、これまでと比べて給料が安くなるでしょう。
③スマホやパソコンの操作を覚える
近年は介護業界でもIT化が進んでいます。スマホ・タブレット。パソコンなどが導入されている事業所や施設が増えていますのでスキルを身に付ける必要があります。
IT化は、職員の介護の記録にかかる時間が短くなるので、介護サービスの提供をしやすくするために国をあげて推奨しています。
時間をかけてでもスキルを身に付け、使えるようになるための努力が必要です。