社会福祉士は、様々な分野においても大切な役割を担っています。
今回は社会福祉士について解説しますね。
*社会福祉士の業務について
社会福祉士の主な業務内容は相談業務です。
身体や精神に障害のある方、高齢者、ひとり親家庭など、様々な原因により日常生活で問題を抱える方々の相談援助を行っています。
他にも福祉サービスを提案したり、医療機関や行政機関と相談者との橋渡しをするのも社会福祉士の仕事の一つです。
*社会福祉士の業務の収入に関して(初任給・月収・年収など)
社会福祉士の初任給は、職員や地域による差は大きくないです。
大卒の場合は月収17~20万円、短大卒や専門学校卒の場合は月収15~18万円程度となっています。
また社会福祉士の年収は福祉関係全体の中で見ると、やや年収が高いです。
*社会福祉士としての働き方について
社会福祉士が働ける職場としては、病院や福祉施設、介護施設はもちろんですが、学校や少年院、児童相談所などもあり、多くの分野で活躍できます。
また社会福祉士は人と人とのコミュニケーションが重要で、AIやロボットなどの機械化されることは考えにくいです。
*社会福祉士の資格を取得する方法について
社会福祉士の資格を得るには「社会福祉士国家試験」に合格する必要があります。
国家試験を受けるためには様々な道のりがあります。
①福祉系の大学や短大を卒業する
四年生の福祉系大学で指定科目を履修後、通常は大学を卒業する前に国家試験に挑みます。
また二・三年生の福祉系短大の場合は、実務経験一〜二年が必要になります。
学生時代に受験勉強をするので、時間をとりやすく、合格率が高いです。
②短期養成施設に通う
福祉系の四年生大学や短大で基礎科目を履修した後、短期養成施設を経て社会福祉士を目指します。
児童福祉司の実務経験が四年以上や、社会福祉主事養成機関に通う方もこのルートに該当します。
③一般養成施設に通う
福祉系でない、一般の四年生の大学、短大などを卒業した後に、社会福祉士を目指す場合は一般養成施設に通います。
相談援助実務経験が四年以上ある方もここに該当します。いずれも一年以上の一般養成施設での勉強が必須です。
*社会福祉士の資格を取得するメリットについて
①社会的信用が上がる
社会福祉士は、介護や福祉の知識を国に認められています。そのため社会的な信用もあります。
また国家資格を持っているため、高い知識や技能があると公的に認められているので、利用者だけでなく、利用者の家族や職場、他の職種などからも信頼を得られやすいです。
②就職や転職の幅が広い
社会福祉士は、数多くの活躍の場があります。
特養や老健、児童相談所、母子支援施設。病院、保健所など社会福祉士は様々な求人から職場を選べます。
また活躍の場が多いので、自身に合うケアを行える職場を選びやすいでしょう。
③専門知識が身につくので自信につながる
社会福祉士は国家資格で、介護や福祉系の資格の中でも上位の資格です。そのため求められる専門性が高い資格です。
社会福祉士を取得をしていることで、専門性の高い知識や技能が身についている照明になります。
専門知識を身に付けることにより、業務を円滑に行えるようになるので、働く上で自信にもつながります。
④独立開業ができる
社会福祉士の資格の取得後に「認定社会福祉士」となり、名簿登録することで、独立開業が可能です。
ただし登録には、いくつか条件があります。なので開業を目指す際は必ず確認しましょう。
認定社会福祉士になるには、社会福祉士を取得後に、相談援助の実務経験を五年以上積むことが条件です。
また実務経験の分野が複数にわたる場合は、認定分野で二年以上の経験が必要で、特定の研修を修了することが必要です。
⑤資格手当をもらうことができる
社会福祉士の資格を持っていることで、事業所によっては、資格手当の支給対象となる可能性があります。
資格手当がつけば、収入アップが見込めます。