相談支援専門員とケアマネジャーの違い
2024.09.25掲載
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
仕事内容

介護や福祉業界で働いている方の中には、相談支援専門員やケアマネジャーを目指そうとしている方もいるでしょう。

今回は相談支援専門員やケアマネジャーの違いについて紹介しますね。

★相談支援専門員やケアマネジャーの違いについて

相談支援専門員やケアマネジャーは「福祉サービス支援を必要としている方に対して相談業務を行う」という共通役割を持っています。

どちらも福祉のプロとして知識や経験は必要ですが、場所や支援対象の違いがあります。

 

ケアマネジャーは高齢者が適切な介護サービスを受けられるようにするものです。

主な業務はケアプランの立案、要介護認定に関する業務、関係機関との連絡、介護サービスの利用調整などもあります。

 

相談支援専門員は乳幼児や高齢者の障害がある方やその家族に対し、福祉サービスを利用できるように支援します。

主な業務は利用計画作成や住宅入居等支援など、障害のある方の全面的な相談支援を行っています。

 

★相談支援専門員やケアマネジャーの働く場所の違いについて

ケアマネジャーが働く場所は介護施設や居宅介護支援事業所で、相談支援専門員は相談支援事業所です。

 

★相談支援専門員やケアマネジャーの資格取得の条件について

ケアマネジャーになるためには、既定の国家資格の保有や相談援助業務で従事し5年以上の実務経験が必要になります。

また介護支援専門員は各都道府県が認定する公的資格です。試験の合格率は低く、介護系資格の中でも取得難易度が高いとされています。

 

相談支援専門員は、介護または相談支援分野で実務経験3~10年と相談支援従事者初任者研修の受講が条件になります。

加えて資格取得後も、5年ごとに更新研修として、相談支援従事者現任研修の受講が義務付けられています。

 

★相談支援専門員やケアマネジャーのやりがいについて

◎ケアマネジャーの仕事のやりがい

ケアマネージャーは責任があり大変な仕事というイメージがある反面、やりがいがある仕事とも言えます。

自分が作成したケアプランにより、健康状態が改善した、利用者の要介護度が下がった際は、やりがいを感じるでしょう。

 

また介護保険制度の理解のみならず、医療分野や各種法律などの知識も必要になるので、誰でもできる仕事ではないです。

学んだ知識を実務に活かしつつ、より良いサービスを利用者に提供できる点はケアマネージャーの醍醐味とも言えます。

 

◎相談支援専門員の仕事のやりがい

相談支援専門員の仕事は利用者や家族の相談に対応することです。

困りごとを解決するのはすぐには難しい場合が多いです。しかし相談支援専門員が関わることで、状態が少しずつ改善したり、利用者が自分らしさを取り戻したり、前向きになったりするなど、いい変化が見られた際はやりがいを感じるでしょう。

また利用者や家族から直接感謝の言葉をもらうことも多いので、こちらでもやりがいを感じます。

 

★相談支援専門員やケアマネジャーが向いている方について

相談支援専門員が向いている人としては、次のような特徴があげられます。

◆介護現場が好き

◆責任感が強い

◆悩み相談に対しちゃんと耳を傾けられる

◆積極的にコミュニケーションを取ることができる

◆主体的に学ぶことができる

相談支援専門員は福祉サービスを利用したいと考えている方から相談を受け、福祉サービスの利用を提案する仕事です。

 

ケアマネジャーが向いている人としては次のような特徴があげられます。

◇様々な人とコミュニケーションが取れる

◇正しく優先順位が決められる

◇行動力がある

また、頷いているだけではケアプランの提案はできません。対応が難しい要望を言われた際に、ケアマネージャーという観点から見て理由付けとともに断る強さ、不可能な部分を納得してもらえるまで説明を続ける精神力を持つ方もケアマネージャーに向いています。