介護職員処遇改善加算とは?
2024.02.21掲載
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介護・福祉業界

「介護職員処遇改善加算とは何?」という疑問を抱く方もいるでしょう。

今回は介護職員処遇改善加算について紹介しますね。

 

◆介護職員処遇改善加算とは?◆

介護職員処遇改善加算は、介護職員の処遇改善を図ったり、キャリアアップの仕組みを作ったりする事業所に対し支給される加算で、平成24年に開始しました。

この処遇改善手当の効果の効果もあり、介護職員の給料は年々増加している傾向があります。

 

●介護職員処遇改善加算を導入した背景について

介護職員処遇改善加算は、介護業界の人材不足、職場環境の改善、雇用環境の改善のために創設されました。

介護職員の給料水準の向上や、処遇改善加算を設けることで、研修やキャリアアップの整備に繋げています。

処遇改善加算を通じ、介護職員が働きやすい職場環境が作られてきました。

 

●介護職員処遇改善加算手当の支給対象について

支給対象は介護職員処遇改善加算を取得する事業で働く介護職に従事する全ての介護職員です。

また介護サービスに従事しない職種は対象になりませんが、介護業務を兼務していると対象になります。

その場合は業務内容を記載されている欄に介護業務を兼務することを記す必要があります。

雇用形態や資格の有無も関係なく、派遣職員やパートやアルバイト職員といった非正規雇用でも支給対象となります。

注意してもらいたいのが、施設に支給されたお金の分配方法は事業所や施設に一任されているため、支給対象の職員でも支給されない場合もあります。

 

◆処遇改善加算をもらうための条件について◆

●キャリアパス要件

1.職位・職責・職務内容等に応じた任用要件と賃金体系を整備すること

就業規則で役職を用意し、業務内容や賃金体系を従業員全員に対し、周知させるなどがあります。

また就業規則などを書面に記載する必要があります。

 

2.資質向上のための計画を策定し、研修の実施もしくは研修の機会を設けること

資質向上のための計画を策定し、研修の実施もしくは研修の機会を設けること

介護の現場で必要な知識・技術のための研修の用意、介助方法の研修やキャリアについての研修などを指します。

またキャリアに合わせ、必要な研修を企画することにより、計画的に人材の育成をすることができます。

 

3.経験もしくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けること

この条件が難易度が最も高いと言われており、経験や資格に応じた昇給の仕組みを作ることを指します。

他にも介護職がやる気を維持しつつ長年働くためにも、事業所がキャリアビジョンを示すことが大切です。

 

●職場環境等要件

この要件は、賃金改善以外の処遇改善の取り組みを実施し、従業員が働きやすい環境を作ることを指します。

効率アップのためにSS活動等の実践による職場環境の整備、職員の身体の負担軽減のための介護技術の取得支援や介護ロボットやリフト等の導入、職員の健康診断の実施をすることがあります。

また介護や育児休暇や事業所内の託児施設の設備の導入などもこの要件に含まれています。

 

◆介護職員処遇改善加算がいつ支給されるかについて◆

●事業所への支給のタイミングについて

事業所が介護職員処遇改善加算を受け取るためには、自治体に計画書を出し、申請をする必要があります。

またこの申請を4月15日までに行うことで、年度初めの4月から支給を受けることが可能です。

5月以降、年度途中に申し込みをした場合は、申し込みをした月の翌々月から支給をうけられます。

 

●職員への支給のタイミングについて

介護職員処遇改善加算を職員に支給する際の分配方法や時期の指定などは特にありません。

よって支給のタイミングは事業所により決められます。

また毎月の給料にいくらか上乗せされたり、年数回に分けて別途で支給される場合があります。

 

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