グループホームの仕事は多くの場合、夜勤があります。
介護職の夜勤は「つらい」「大変」「きつい」などのイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。
今回はグループホームの夜勤について紹介しますね。
【グループホームとは】
グループホームは、主に要介護認定と認知症を患う高齢者を受け入れ、安全な暮らしを支援するための介護事業所です。
グループホームの主な役割は、「認知症の進行を和らげ、身体機能の維持を目指す」ことです。
【グループホームの夜勤の仕事内容について】
1.食事の提供・食事介助
夜勤者は、その日の夕食や翌朝の朝食の支援をします。また服薬の介助も仕事の一部です。
少ない人数で共同生活を送るグループホームでは、なるべく家庭に近い日課を過ごすため、入居者と一緒に食事の支度をすることもあります。
他にも、服薬介助や入れ歯がある方は入れ歯を入れる手伝いもします。
2.更衣介助
夜勤の時間では、パジャマに着替えたり、翌朝は普段着に着替えたりと更衣が多いのが特徴です。入居者が自分で着替えるのが困難な場合は、職員が更衣介助を行います。
更衣介助は「本人ができる部分を促しつつ、できない部分は職員が支援する」という意識が重要です。
高齢者の自立をサポートするという、介護の基本を心がけていきましょう。
3.排泄介助
食事の前後や寝る前などは、トイレに誘導して排泄介助をします。トイレに移動をするのが難しい入居者の場合は、ベッド上でのオムツ交換を行います。排泄の回数やタイミングなどは入居者ごとに異なるので、臨機応変な対応が求められます。
4.夜間の安否確認をする
消灯の後は、1~2時間おきに入居者の居室を訪問して安否の確認を行います。
必要に応じ、おむつ交換や寝たきりの方の体位変換も行い、ナースコールが鳴ればその都度対応します。
日勤者への引継ぎの記録やカルテの記入は、夜間対応の合間に手際よく進めます。
【グループホームの夜勤メリット・デメリットについて】
■メリット■
1.日勤よりも高収入を期待できる
夜勤は人手不足ということもあり、日給や時給が高く設定されていることが多いです。
日勤のみより収入が増えることがメリットです。
また、施設によっては、基本給が高く設定されている場合があります。介護士の中には、収入を上げるために夜勤のある仕事に転職する事例があります。
正社員のみならず、パートの時間給が高いことも夜勤のメリットです。
2.選べる求人が多い
グループホームの多くは、夜勤の人材が不足しているのが現状です。
夜勤可能な人材だけを募集している求人も多くあり、積極的に採用しています。
3.自分のペースで仕事ができる
夜勤の場合、職員が少ない分業務に追われ忙しいイメージがありますが、実際は日勤に比べて自分のペースで仕事できる時間が多くなります。
■デメリット■
1.生活リズムが崩れる可能性がある
グループホームの夜勤は夕方に出勤し、翌日の午前中まで勤務となるため、睡眠時間や生活リズムが崩れる可能性があります。
夜勤の生活リズムに慣れるまでは、夜勤明けは休日があっても疲労を癒すので精一杯という事例が多いでしょう。
生活リズムが崩れることで体調不良にもなりやすいため、日頃から体調を整えることが大切です。
2.夜勤ができる人材が不足している
夜勤ができる人材が不足している状況の場合、夜勤回数が多くなるため、きついと感じる可能性があります。
また、人材が不足していることも関係し、即戦力となる経験者が必要とされています。
◎夜勤は、職員も少ないため職員1人に対する責任が大きくなります。
◎緊急時に慌てないためにも、介護の知識を増やしていくことが大切です。