高齢化に伴い、高齢者を支える介護職の需要は高まりつつあります。
介護は無資格でも働くことはできます。ただし無資格者ですと業務範囲が狭く、介護業務でもできる仕事とできない仕事があります。
今回の記事では無資格の介護士のことを紹介します。
♢介護業界が無資格でも働ける2つの理由について♢
介護業界に就職・転職を考えつつも資格が無いことを懸念し、悩む方もいます。
しかし介護業界は求人サイトの広告には「未経験可」と掲げる事業者が多いので、無資格者も歓迎されます。
下記から、介護業界が資格が無くても働ける理由について紹介しますね。
1.高齢者が増え続けることにより人材不足が予測される
介護業界は、高齢者が増え続けることが原因で、公的及び民間介護サービスに対する需要が高まっており、慢性的な人手不足が懸念される業界です。
今後も介護のニーズが高まっていくことから、介護人材の確保と定着を図るためにも、国も様々な施策を行っています。
2.資格より人柄の良さが重視される
介護業界で仕事をする条件が資格のみでないことも、介護の資格が無くても働ける理由です。
介護の仕事は人と関わる場面がとても多く、向き・不向きがはっきりと分かれる業界です。
利用者や職員とのスムーズな人間関係を築くことができるコミュニケーションスキルを持つ人は、資格が無くても、採用される事例があります。
♢無資格の介護職員ができる4つのこと♢
1.生活援助
生活援助は利用者が通常の日常生活を送るために必要な支援をするサービスです。
具体的には食事の準備や片づけ、洗濯、衣類の整理、アイロンがけ、掃除、買い物などがあります。
利用者の身の回りの世話は、無資格の介護士でも可能です。
2.送迎
通所型の介護施設の場合は利用者を送迎する業務があります。送迎業務は無資格でも可能です。
ただし、車の運転だけでなく利用者が乗り降りをする際に介助が必要になる場合があるため、職場によっては有資格者でなければ送迎できない場合があります。
3.身体介護(有資格者の支援あり)
身体介護は利用者の身体に触れて行う介護サービスで、主に食事介助、排泄介助、入浴介助などがあります。
介護施設内に限り、介護福祉士など資格を持つ方の指導のもとであれば、資格が無い方でも身体介護の業務に携わることが出来ます。
4.事務系
介護施設における、電話や来客対応、備品の発注や管理といった事務作業の全般は資格が無くても行えます。
ただし、介護の事務仕事でも、介護報酬の請求は介護保険の知識が必要です。
♢無資格から介護職員を目指す3つの利点♢
1.自分の適性を見極めることができる
資格が無い状態から介護の仕事を始めた場合、自分の適性を見極めつつ「介護の仕事が自分に向いているか」「どんな資格が必要なのか」と考えていけます。
介護職を続けられそうだと感じた場合は、やる気を持って資格の勉強に取り組めるでしょう。
2.短時間でも働きやすい
人手不足の傾向がある介護施設は「短時間でも構わないので働いて欲しい」というニーズから、アルバイトやパートなどの応募が多いです。
そのため、Wワークの方や育児中の方でも仕事が始めやすいです。
また、「週3〜4日」や「1日数時間だけ働く」といった自分の都合に合わせた働き方も可能なので、介護業界への転職が初めての方でも無理なく働けます。
3.働きながら資格取得を目指すことが出来る
介護の現場を経験することにより、知識や技術が身に付き、資格に関する知識の理解が早まります。
介護関係の資格を取得してから就職するのではなく、資格が無くても介護の実務経験を積むことで、効率よく資格取得ができるようになるでしょう。
まとめ
介護業界は無資格でも仕事をすることが可能です。理由としては人手不足だったり、人柄が重視されていることが理由です。また無資格から介護職員を目指すのも一つの手段です。介護業界に興味がある方は、まずは短時間でも働くのも良いでしょう。