介護職の資格の種類はどれくらい?
2023.03.15掲載
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必要資格

 

年々需要が高まっている介護職。求人を探していると、このようなことがありませんか?

「介護の仕事は資格が無くてもできるの?」「たくさん資格があるけどいったいどれを取得すればいいの?」「資格の取得は難しいのかな?」

介護の資格は悩んでしまいそうなぐらい介護の資格は数多く存在しています。無資格でも応募できる求人もたくさんあり、反対に国家資格が必須なお仕事もあるようです。そこで今回は介護の資格取得方法や取得難易度、国家資格をご紹介します。

特に、将来的に介護の仕事の幅が広がりにつながる、国が描いているキャリアパスを詳しく解説。これから介護職に挑戦してみたい方や、今後のキャリアアップを考えている方、ぜひ最後までお読みください。

 

〇介護の資格取得で今後の仕事の幅が広がる〇

たくさんの資格がある介護の資格。介護の仕事は資格が無くても働ける仕事や、資格取得が必須な仕事や有利にできる仕事もあります。国は2025年問題を考え、資格取得による介護の仕事のキャリアパスの構想もあるようです。

2025年問題とは超高齢化を迎えている日本では人口の4分の1が高齢者になり、介護職の人材不足が指摘されてきました。(65歳以上の前期高齢者数は2025年で3657万人、75歳以上の後期高齢者人口は2179万人)

今回は、国のキャリアパス構想にもなっている介護の仕事をする上で重要な3つの資格をご紹介します。

 

〇おすすめ介護の資格の取得難易度と種類〇

介護の資格でぜひ取得してほしい3つをご紹介します。

♢介護の仕事の基本的な資格♢

【介護職員初任者研修】

介護職の基礎知識や技術を習得できる研修です。取得難易度もそれほど高くはありません。

●受講資格・・・年齢・性別・学歴不問 誰でも受講できる(16歳からとしているスクールが多い)

●受講方法と費用など・・・スクールで受講の場合は通学、通信&通学の2種類で講習と演習がある(演習は、トイレ・歩行・入浴・食事などの介助の実践的な演習)合計130時間。費用は約5万円~8万円。

●取得試験・・・筆記試験あり。

●受講後できること・・・訪問介護などで、身体介護ができる(食事・排泄・入浴などご利用者様の体に触れて介助できる)

 【介護福祉士実務者研修】

介護職員初任者研修の上位資格ですが、初任者研修を受講していなくても取得は可能です。2017年より国家資格である「介護福祉」取得は、介護福祉士実務者研修取得が義務化になりました。質の介護のサービスを提供できる人材を育成していく意図があるようです。取得後、医療行為とみなされていたこともできるようになります。取得難易度は初任者研修と同じく高くありません。

  • 受講資格・・・年齢・性別・学歴不問。誰でも受講できる(16歳からとしているスクールが多い)
  • 受講方法と費用など・・・全国各地にある国の認定を受けた養成施設(スクール)で受講します。通信と通学を組み合わせた授業になる。「介護課程Ⅲ」と「医療的ケア(演習)」は通学で学ぶカリキュラムになり、通信だけでは学ぶことはできないため。費用は約10万円~15万円ぐらいです。無資格の場合約450時間、初任者研修など取得している場合免除になる科目がある。
  • 取得試験・・・介護福祉士実務者研修の試験は義務化ではない。スクールによっては理解度を確認するために実施しているところもある。
  • 受講後できること・・・訪問介護事業所のサービス責任者になれる。痰吸引や経管栄養が学べるので、今まで行えなかった医療行為を介護の現場でもできるようになる。

【介護福祉士】

取得すると、国から認められた介護職員となる介護福祉士。介護の資格では唯一の国家資格になります。2016年の法改正により、介護福祉士になるには必ず国家試験を受験し合格することが義務付けられました。難易度は高めです。

  • 受講資格・・・実務経験ルート・養成施設ルート・福祉系高校ルート・経済連携協定(EPA)ルートから、それぞれの受験資格要件を満たしている。
  • 取得試験・・・上記のどのルートを通っても、筆記試験を受験し合格後に資格を取得できる(福祉系高校ルート、・経済連携協定(EPA)ルートは実技試験もあり)
  • 試験費用・日程など・・・試験受験料は15300円で、日程は年に1回の試験実施されている。1月の最後の日曜日が筆記試験、3月の第1に日曜日に実技試験を例年行う。
  • 受講後できること・・・身体介護(食事や排せつなど)や生活支援(洗濯や掃除など)・ご利用者様のご家族、ご利用者様に対する相談や助言・職場のリーダーとしてマネジメントや介護スタッフの教育や育成・要介護者の社会支援                                                        ◎国家資格である介護福祉士を取得後は、どちらも民間資格ですが認定介護福祉士やケアマネージャーとさらなるスキルアップが目指せます◎

 

♢介護の仕事で役立つ国家資格♢

介護職で唯一の国家資格である介護福祉士。ほかにも、介護の仕事でキャリアを築く上で重要な国家資格があります。

【社会福祉士】

身体・精神に障害があるか方や環境上の理由により、日常生活を営むことが困難な方の福祉に関する相談に応じ、助言・指導・福祉サービスを提供する介護の現場では、生活相談員や支援相談員として活躍できる。

【精神保健福祉士】

精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受けている、精神障害者の社会復帰を促進を図ることを目的とした施設を利用している方が対象。地域相談支援の利用に関することや、社会復帰に関する相談に応じ、助言・指導・日常生活支援への適用のために必要な訓練など援助を行う。介護の現場では、ケアプラン作成や生活全般のサポートに活かせます。

(参考:厚生労働省サイトより https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/index.html)

 

介護の資格はたくさんありますが、自分が今後どういった仕事に関わっていきたいのかを考え、必要な知識や技術を学んでいくことが大切です。資格を取得して仕事に活かすことはとても素晴らしいことですし、資格を取得すると給料も変わってきます。ぜひ、前向きに介護の仕事でスキルアップを目指してくださいね!

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