知っておくと得する介護用語
2023.03.08掲載
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業界用語

介護に関わる以上、介護用語というのは欠かせません。

そこで今回は介護用語のことを紹介していきます。

 

♦知っておくと得する介護用語♦

 

【アセスメント】

利用者の課題の分析をするために行う作業のことを言います。

アセスメントは主にケアマネジャーが担当することが多く、作成したアセスメントシートはスタッフに共有されます。

 

【アドボカシー】

「権利擁護」や「政策提言」等を示す意味です。

事情があり、自分の感情や権利を要求することが難しい方に対し、代理者が支援します。

 

【ADL】

ADLは日常生活動作のことを言い、通常の生活を送るための動きのことです。

起床・食事・入浴・排泄・着替えといった『身の回りの動作』の他にも、屋内外を移動する際の『移動動作』

家事や交通機関を利用するといった『生活関連動作』の3つに分類されています。

 

【インスリン】

血糖を一定の範囲内におさめるホルモンのことをいいます。糖尿病の治療薬として使われています。

糖尿病になるとインスリンの働きが悪くなってしまい、通常よりも血糖値が高くなります。

施設で生活をしている利用者の中にも、インスリンで血糖値をコントロールしつつ生活しなければならない方もおり、介護職員や看護職員が連携し、ケアを行う必要があります。

 

【移乗】

ベッドから車いすへの移動、車いすから便座に移動する乗り移りの動作のことです。別名トランスファーとも言われています。

介助者は自力で移動できない利用者に対し、移乗介助を行い、その動作を支援します。

 

【一般浴】

歩行が出来る方、またはそれに近い方が利用する浴槽です。

家庭にあるようなタイプの浴槽の場合や、銭湯にあるような浴槽を利用することもあります。

いずれの場合も、手すりを多く設置するなど、介護の負担が軽減する工夫がされています。

 

【嚥下障害】

病気やケガが原因で、飲食物を飲み込むことに支障がある状態の事です。

主にむせたり、固形物を噛んでのみ込めない、食後に声がかすれるといった症状が現れます。

高齢者は嚥下障害が元の誤嚥性肺炎にかかりやすくなり、死亡の原因になることもあるため、食形態の工夫、嚥下訓練の実施、口腔内を清潔にするなどの対策が必要です。

 

【オスメイト】

人工肛門のことです。

事故やがんなどが原因で、手術によって作られた便の排泄の出口です。

排泄物は装着したパウチに溜まります。そのため定期的な交換や管理が必要です。また介護の現場では平成23年より介護スタッフもパウチの交換が可能となりました。

 

【喀痰吸引】

介護の現場で必要なことが多いのが医療ケアです。痰や鼻水、唾液などを機械で吸引することを意味します。

なお喀痰吸引は医療行為に該当するため、従来は原則として医療従事者のみにしか行えませんでしたが、2012年4月より、一定の研修を受けた介護職員および介護福祉士等は、一定の条件の下で実施可能となりました。

 

【QOL】

QOLは生活の質の事です。

生活の質は、人間らしく、生きがいを持ちつつ生活をすることが求められることでもあり、生活の質が向上するようなケアをすることが大切です。

 

【経管栄養】

チューブやカテーテルを使用し、体内に栄養を注入する医療的ケアです。

嚥下障害の状態が短い期間で改善される見込みがある場合に用いられる方法です。

介護スタッフが経管栄養を実施する場合は喀痰吸引等の研修を修了する必要があります。

 

【ケアプラン】

介護サービスの利用計画の事で、要支援や要介護認定を受けた方が、サービスを利用する際に作成されます。

ケアマネジャーにより作成されるもので、本人や家族の目標や意向、どのようなサービスを提供するのかが記されています。

 

【拘縮】

関節部分の筋肉が硬くなってしまい、それに伴い動きに制限が出る状態になることです。

皮膚性拘縮、神経性拘縮、結合組織性拘縮、筋性拘縮の4つに分類されます。

ADLが低下する恐れがあるので、関節を動かすなどして予防に努めると共に、必要に応じてリハビリテーションを行います。

 

まとめ

介護の現場で使われる言葉を覚え、おさらいをすることは、とても大切な事です。

自分の知っている言葉を復習しつつも新しい専門用語を学んでいきましょう。