ミドル世代が転職を成功させるためには、40代、50代ならではの強みをアピールしなければいけません。
40代、50代で介護職へ転職するのが有利だと言われているのは、果たして事実なのでしょうか?
今回は、有利だと言われる理由やメリット、給与などについて詳しくご紹介します。
介護職への転職を検討しているミドル世代は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
◆人生経験が求められる職種だから◆
中高年層の就労割合が高い介護職では、40代、50代のミドル世代の転職が有利だと言われています。
一般的に、転職は若いうちが有利だと言われていますが、一体なぜ介護職は例外なのでしょうか?
ここでは、40代、50代のミドル世代の採用ニーズが高まっている理由についてご紹介します。
採用活動を行う上で、ポテンシャルを重視して採用・不採用を決めている企業も多いです。
しかし、介護職の場合は人生経験も求められる職業であるため、より豊富な知識・経験を持つ40代や50代の人材を積極採用する傾向があります。
また、介護職は利用者だけではなく、その家族と接する機会も多いため、気遣いやマナーが身に付いているミドル世代が必要とされているのです。
人生経験が豊富であることは、介護職において大きなメリットとなります。
これまで様々な経験をしてきたからこそ、仕事に活かせることも多いでしょう。
◆挑戦したい気持ちが大事◆
介護業界は年齢や職歴を問わず活躍できる可能性があるため、挑戦したい気持ちが最も重要になります。
意欲と熱意さえあれば異業種・未経験であったとしても、転職を成功させられます。
気になる求人があるのであれば、迷わず積極的に応募してみてください。
実際にアプローチしてみなければわからないこともあるため、まずは応募することが重要です。
たとえ、採用されなかったとしても、また挑戦すればいいだけの話です。
年齢のことを気にして諦めるのではなく、40代、50代ならではの強みをアピールしましょう。
「新たな環境で挑戦したい」という自分の気持ちを尊重するようにしてください。
◆介護業界へ転職するメリット◆
ここでは、40代、50代のミドル世代が介護業界へ転職するメリットについてご紹介します。
ある程度年齢を重ねてからの転職に不安を抱えている人は、以下でご紹介するメリットを加味した上で考えてみてください。
・未経験でも働ける
介護職は未経験でも働くことができ、異業種からの転職もしやすいのが特徴です。
これまで全く異なる業界で働いていたとしても、「未経験可」としている施設は多いため、転職活動もスムーズに行えます。
また、働きながら資格を取得し、キャリアアップを目指すことも可能です。
資格取得に関するサポートを行っている施設もあるため、あらかじめ福利厚生の詳細をチェックしておきましょう。
・人手不足により採用されやすい
少子高齢化が進む中、介護業界では慢性的な人手不足が問題視されており、常に求人募集を行っている施設も多いです。
人手不足によって採用のハードルも低くなっています。
また、人材を確保するために給与アップや福利厚生の充実などを行っている施設もあるため、非常に恵まれた条件で転職できる可能性もあるのです。
・同世代の仲間ができる
介護業界は40代、50代の職員が中心となって活躍しているため、同世代の仲間ができることが魅力的なポイントです。
職場に同世代の職員がいると、困ったことがあった際に相談しやすいほか、話も合います。
介護職はチームワークが大切になるため、職場の仲間と良い関係を築けるのは自分自身にとって大きなメリットとなります。
・介護の知識が身に付く
40代、50代ということであれば、両親は高齢のため介護を必要としている、または今後介護が必要になるかもしれません。
介護に関する知識は仕事を通じて得られるため、身に付いた知識や経験を私生活に活かすことも可能です。
介護職で得た知識は、仕事以外にも役に立つのが大きなメリットだと言えます。
◆給与はどのくらい?◆
ここまで、介護業界へ転職するメリットをご紹介しましたが、給与について気になる人も多いはずです。
厚生労働省が発表した「令和」によると、正社員として働いた場合、40~44歳で341.8万円、45~49歳で361.3万円、50~54歳で388.4万円、55~59歳で393万円ということが明らかになっています。
若年層との賃金を比較すると、ミドル世代の賃金の方が高い傾向にあります。
ただ、給与には勤続年数や経験が反映されるため、一概にミドル世代の賃金の方が高いとは言えません。
また、施設によって条件は異なるため、転職をする前に必ず調べておくようにしましょう。
40代、50代で介護転職を成功させたいのであれば、資格を取得するのがおすすめです。
介護職には様々な種類の資格があり、中でもおすすめなのは「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」です。
介護職員初任者研修は比較的難易度が低めで、最短で1ヶ月ほどあれば取得できます。
未経験で始めるよりも深い知識が身に付くため、取得するのがおすすめです。
介護福祉士実務研修は、前述した資格の上位に位置する資格であり、より専門的な知識や技術を身に付けられるようになります。
さらに上を目指したいという人は、国家資格として認定されている「介護福祉士」の資格取得を目指しましょう。
介護福祉士は介護職唯一の国家資格であり、介護職員として働く上で十分な知識や経験を兼ね備えていることを証明する資格になります。
キャリアアップにも役立つほか、施設の利用者、家族からの信頼を得られるようになるため、介護業界で活躍したいと考えているのであれば取得するのが望ましいです。
40代、50代のミドル世代が中心となって活躍している介護職は、未経験・異業種からでも働けるほか、慢性的な人材不足により採用されやすい傾向にあることがわかりました。
これまでの人生経験を活かすことで、新たなフィールドでの活躍が期待できます。
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