転職の面接で、「どうして転職をしたのか」と聞かれる場合があります。
介護職の面接に限らず、聞かれる場合がある質問のひとつとなっています。
転職理由を聞かれることや転職先でやりたいことなどを想定して面接の準備をして挑む人も多いです。
しかし、転職した理由によっては正直に答えにくいケースもあります。
そこで今回は、好印象を与える前職を辞めた理由や転職で失敗しないためのポイントについてご紹介します。
◆実は4割の人が前職も介護職だった◆
介護職として働いていた人が転職後も介護職として働くケースは比較的多く見られます。
介護の関する資格(介護福祉士やケアマネジャーなど)を持っている人の場合は、特に同じ職種への転職を希望するケースが多いです。
施設によってやり方に多少の違いがあっても、基本的な介護のスキルは活かせることが大きな理由です。
スキルを活かしながらより好待遇な職場で働きたい、もっと自分らしく働ける施設を見つけたい、といった思いから転職活動を行う人が多く見られます。
辞めた職場で人間関係に何らかの問題があったり、より働きやすそうな職場を見つけたりしたら、転職したいと思うのは当然のことです。
◆好印象を与える前職を辞めた理由◆
仕事を辞める理由はどちらかというとネガティブなものが多くなってしまいます。
ネガティブな理由を伝えると、採用してもらえる可能性が低くなってしまうので注意しなければいけません。
採用してもらうには、好印象を与える退職理由を伝える必要があるのです。
では、どのような理由なら好印象となるのかご紹介します。
・やりたい仕事が見つかった
仕事内容が嫌になって辞めた場合は、やってみたい仕事が見つかったという理由を伝えるのがおすすめです。
ケアマネジャーなど上位の資格を獲得したのであれば、それを活かした仕事ができる職場で働きたいと考えるようになったと伝えるようにしましょう。
現在働いている職場ではケアマネジャーの枠が空いておらず、現場の介護職員としてしか働けないといった状況がある場合は、このような理由が有効です。
・評価制度がきちんと整っている施設で働きたい
施設によっては、介護職員の評価制度がない場所もあります。
残念ながらそのような施設では、主任や介護リーダーなど上に立つ立場のスタッフの独断と偏見で評価されるような事態が起こっています。
それでは正当な評価をしてもらえないので、評価制度がきちんと整っている施設で働きたいという理由も間違いではありません。
転職先が評価制度について謳っている場合は、このような転職理由も好印象になる可能性が高いです。
・仕事とプライベートのメリハリをつけて働きたい
介護施設によっては、人手不足から休みの日が少ないように感じたり、連続勤務となるシフトが組まれたりする場合があります。
介護職自体が人手不足なので仕方ないと感じるかもしれませんが、すべての施設がそのような働き方をしているわけではありません。
人員をしっかりと確保している施設への転職を考えているなら、仕事とプライベートのメリハリをつけて働きたいという理由もネガティブに捉えられることはないと考えられます。
転職理由を答える時に気をつけたいのは、あまり自分本位になりすぎないことです。
転職する理由を嘘で塗り固める必要はありません。
しかし、自分の利益だけではなく採用する側の利益も伝えられるような内容にすると、より好印象を持ってもらえるでしょう。
◆自分にあった職場なのかを見極める◆
転職を成功させるためには、自分にあっている職場なのか見極めることも重要です。
本当にやりたい仕事ができるのか、施設の雰囲気などのような感じなのか、条件は無理のないものか、トップの理念に共感できるかなどは確認しておきたいポイントです。
今働いている場所に不満がある場合、「とにかくどこでもいいから違う場所で働きたい」と自暴自棄になってしまう場合もあります。
そのような気持ちのまま転職先を決めてしまうと、後悔する可能性が大きくなるので自分にあった職場なのかを見極めることは鉄則だと考えてください。
安易な気持ちのまま転職してしまうと、同じことの繰り返しになってしまう可能性も高いです。
介護施設といっても、施設によって方針などが異なります。
また、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム、デイサービスなどの種類によって、できることも違います。
同じ形態の施設でも、雰囲気が全く違うというのも当たり前です。
自分にあっている施設に出会うためには、介護職の転職に力を入れている転職サイトなどを使うのがおすすめです。
そのようなサービスであれば、施設ごとの特徴や雰囲気の違いを理解した上で、あなたにあいそうな職場を紹介してもらえます。
◆正直に介護への意欲を伝えよう◆
転職理由は人によって様々です。
なかなかポジティブな理由へと変換するのが難しいケースもあるかもしれません。
そのような場合は、オブラートに包みながら理由を伝え、介護に対する意欲が大きいこともあわせて伝えましょう。
面接の時に取り繕おうとしてもどこかでボロが出てしまい、面接官にはバレてしまいます。
面接官が違和感を覚えると採用となる可能性も低くなってしまうので、正直な気持ちを伝えることがとても大切です。
転職してからも介護職員として努力をしたいと思っているなら、その意欲と向上心は強力な武器となります。
お互いに共感しあえる施設に出会うことができれば、採用してもらえる可能性も高くなります。
そのため、介護職から介護職へと転職したいなら、仕事に対する意欲を積極的に伝えるようにしましょう。
介護職から介護職へ転職するケースは比較的多いです。
転職をする際の面接では、その理由を聞かれます。
転職するということは、何かと不満があったからというケースが大半を占めますが、ネガティブな理由だと「同じような理由でまた辞めるのではないか」と不安がられてしまう可能性も高いです。
そのため、転職理由はできるだけ好印象を持ってもらえるような内容に言い換える必要があります。
どのような言い換えをすればいいか迷った場合は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
また、介護職の転職先探しで迷っているなら、福島介護求人・転職ナビをぜひ利用してみてください。