とてもやりがいのある介護職ですが、正社員になるには何をすべきか、また資格がないとなれないのでは?と考える人もいるでしょう。
現在、介護職では正社員を含めた求人が豊富です。
そのため、希望するなら正社員を目指すことも可能ですが、職種や地位よりも大事なことや意識すべきことがあります。
ここでは、介護職で働く際に意識すべきことをご紹介します。
介護職のプロを目指したい人は参考にしてみてください。
◆介護職を行う上で大切な姿勢◆
まず、介護職を行う上で大切なことは何でしょうか?
資格もそうですが、一番忘れてはいけないのが「相手に対しての姿勢」です。
介護職は資格なしでも働くことはできますが、利用者の生活を支えるのが主な仕事内容です。
そのため、相手に対しての姿勢や心構えがとても重要になってきます。
ここでは、介護職を行う上での姿勢について説明していきます。
・思いやりが大切
介護職として大切なのは、相手を思いやる気持ちです。
そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、仕事だと割り切った結果、思いやりに欠けてしまう可能性もあります。
感情的になるという意味ではなく、自分勝手になりすぎることなく、相手に合わせた必要な世話やサポートをすることが大切です。
利用者の表情や態度から要望を読み取って、相手の立場になって考える気持ちが必要であり、欠かせないものです。
・両親だと思って接する気持ち
介護職はきれいなことばかりではありません。
なかには、給料が発生するため、お金のためにと割り切る人もいるでしょう。
しかし、お世話をする時には自分の両親だと思って接する気持ちが大切です。
現実的に難しいかもしれませんが、この気持ちを持つだけで介護の内容一つの気持ちや表情も変わってきます。
・周囲の様子を見ること
介護の現場は、小さな出来事が大きな事故になる可能性があります。
そのため、周囲の様子を常に見ていることが重要です。
足腰が弱いと転倒事故を起こしやすくなります。
また、高齢者は飲み込む力が弱くなっていき、小さな食べ物でも喉につかえてしまう場合があります。
些細な変化に気が付けるように、周囲の様子を見る力も求められます。
・責任を持つこと
介護職で忘れてはいけない重要な姿勢は、責任をしっかり持つことです。
特に介護の仕事は、大きな事故やケガ、また命に関わる場面に遭遇する可能性が高いです。
例えば、転倒や誤嚥、入浴中の変化や投薬ミスなどがあります。
どのような場合でも、責任を持って正しい判断ができるようにしましょう。
介護の場面で忙しかった、知らなかったでは済まないことばかりです。
介護の現場では、正社員もパートでも責任を持つことは大切です。
・関係性も大切
介護職では、利用者だけを大切にするのではありません。
同じ現場で働く人、そして他の職種の人との連携も重要になってきます。
お互いに良好な関係性を築けないと、何かあった時に相談できないだけでなく、安全な介護を提供することさえできなくなってしまいます。
一緒に働く際には、常に誰かとの連携が欠かせません。
同僚や介護施設に出入りするケアマネジャーや生活相談員、医師などとも連携が取れるように円滑なコミュニケーション体制を取るようにしましょう。
正社員を目指すなら、勤務時間も多くなるので職場での関係性や連携が大切です。
良好な関係を保ち、安全で安心な介護を提供できるように努めましょう。
・目標を持つこと
介護の現場では、常に新しい情報に更新されていきます。
昨日まで許可されていたことが、今日は許可できないものに変わっている場合もあります。
さらに利用者にはそれぞれの個性、特徴があり、対処法も変わっていくのが日常です。
また、道具や器具の発展も大きな業界なので、それぞれに適した方法か、新しい介護法を試せるのかどうかなど、常に学びを忘れない姿勢が求められます。
介護職の正社員を目指す場合も同じです。
自分自身の目標がやる気にもなるので、向上心も大切になるでしょう。
・前向きにとらえる姿勢
介護の現場では利用者に怒鳴られたり、思うように行動してくれなかったりすることもあります。
そんな時には、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
落ち込んだ時でも前向きにとらえる姿勢は、介護職に就く際には大切な部分です。
また正社員として働くには、様々な経験も必要になります。
経験から得られることもあるので、何事も前向きになれるような意識を心掛けましょう。
◆コミュニケーションの取り方◆
介護職では、心構えと同時にコミュニケーションの取り方が重要になります。
どのようなコミュニケーション力が求められるのでしょうか?
・安心させる対応
介護職は、利用者の世話に追われるだけでなく、やることもたくさんあります。
最初はうまくできずに、相手に忙しさを感じさせるかもしれません。
しかし、利用者一人ひとりに合ったペースで相手が安心できるような対応が必要です。
相手も一人の人間です。
日常の業務や慣れた対応になってしまうかもしれませんが、相手を安心させる声掛けや関わりの方法を見つけるようにしましょう。
できるだけ相手の話を聞いて、否定することなく共感できる対応が望ましいでしょう。
・寄り添った対応
介護の現場では、相手に寄り添った対応を心掛けましょう。
相手のペースに合わせてサポートすることで、不安な気持ちが和らぎます。
特に新しく介護施設に入居した人なら、なおさら不安も大きいでしょう。
多くの利用者がいる中で、相手に寄り添った対応や声掛けができるようにするのが大切です。
機械的な行動や対応に注意してください。
・尊厳を守るための対応
利用者が介護を受ける側だと思って、相手の尊厳を蔑ろにしないようにしましょう。
誰もが好きで介護を受けている訳ではありません。
また、お世話をしてもらっているという気持ちから本音を言えない利用者もいます。
利用者が心と体の健康を守るためにも、人生の先輩だと意識する態度で接しましょう。
対等な関係を築きながら、尊厳を守るための対応を意識してください。
介護職の正社員になるためには、意識したいポイントがいくつもありました。
しかし、この仕事は正社員でもパートでも関係なく、利用者にとっての思いやりの気持ちが大切な仕事になります。
感謝されることが多く、やりがいものある仕事なので目指している人も多いでしょう。
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