介護転職を検討している人にとっては、できる限り転職に有利な時期に転職したいと思うのではないでしょうか?
しかし、介護業界では転職に有利な時期はいつが該当するのかわからない人も多いでしょう。
今回は、介護業界の繁忙期や求人が集中する時期などを踏まえ、介護転職するのに有利な時期について解説していきます。
介護転職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
◆介護業界の繁忙期はいつ?◆
介護業界では、繁忙期は1月と10月だと言われています。
これは、夏・冬のボーナス支給後に退職者や転職者が増加することが大きな理由となっています。
退職者や転職者が増えることで、欠員を補充しようと求人も多くなっていくのです。
そのため、この時期は採用活動も活発になり、求人数も求職者数も増えます。
介護業界だけではなく、一般の転職市場を見ても1月と10月は同様の理由で繁忙期となっています。
特に10月は新規採用計画が始めるため、採用活動が活発化する傾向にあるのも特徴です。
しかし、そもそも介護業界は年間求人数が多いのが実態です。
実際に、令和2年12月時点の介護業界有効求人倍率は3.99倍、対し全産業平均では1.03倍と言われています。
他の業界と比較すると、介護業界は人材不足から求人数が多くなっています。
特に、施設のオープニングに伴う求人数は年間を通じても切れ目なく確認できる状態です。
介護事業所では、全体の60%以上が人材不足を懸念しており、担い手不足は大きな課題であると考えているのが現状なのです。
それでも、採用活動のサイクルを踏まえると、1月や10月は特に求人数が増えるのでこの時期が繁忙期となっていることは変わりません。
◆転職に失敗しないためのポイントとは◆
続いて、介護転職に失敗しないためのポイントを整理しましょう。
転職に有利なタイミングとして大きな決め手となるのは何でしょうか?
それは、経済的タイミング・勤続年数・年齢と言われています。
●経済的タイミング
経済的なタイミングは、実際に介護転職のための活動をしても問題がなく生活できるかどうかで考えましょう。
例えば、十分な貯金がある・退職金の支給規定を満たしている・失業手当を受給できる見込みがある、などです。
転職活動は、働きながら行う人が多いため経済的なタイミングをそこまで気にする人は多くありません。
しかし、転職活動に躍起になり過ぎて生活が回らなくなってしまえば本末転倒です。
当面の生活費に問題がないか慎重に判断しましょう。
●勤続年数
続いて転職の決め手になるのは勤続年数です。
介護転職に限らず、短期間のうちに転職を繰り返したり在職期間があまりにも短いことが続いたりすると、採用選考試験時に悪い印象を与えてしまう恐れがあります。
転職を繰り返している人は、勤続年数が短くないかよく考えてみましょう。
ただ、場合によっては転職を繰り返していても在職期間が短くても採用されることもあるため一概には言えません。
勤続年数に関して心配な人や不安がある人は、人材コンサルタントへの相談も検討してみてください。
●年齢
転職の際には、年齢によって求められる事柄が異なります。
例えば、20代の転職であれば長く働いてくれるか・やる気はあるかが重視されるため、無資格でも経験がなくても採用される可能性が高いです。
30~40代は、将来を考えて転職を検討する人が多い年代でもあり、経験者も多いため即戦力になるか・円滑に仕事ができるか・中間管理職適任者かなどが求められる傾向があります。
50代以降は、即戦力になるか・体力や体調面での問題がないかなどが見られます。
このように、年齢によって求められる内容は違ってくるので、自分の年齢と照らし合わせて、何が求められているかを把握しておく必要があるのです。
◆転職するならいつがベスト?◆
では、実際に介護転職をするのはいつがベストなのでしょうか?
●10月
介護転職にベストな時期は、まず求人数が最も多くなる10月が挙げられます。
求人数が最も多いということは、普段求人を出さない介護事業所や施設の求人を見つける最大のチャンスです。
たくさんの求人の中から自分に最適なものを選ぶことができるほか、働き方も多様なので条件の良い求人を探せる可能性が高いです。
また、10月は最も求人数が多くなる時期ですが、新規求職はそこまで多くはありません。
つまり、自分がベストだと思える求人にライバルが少ない状況の中応募できるというわけです。
転職するなら、やはり自分が「これだ」を思える魅力的な求人を見つけチャレンジしたいものです。
そう考えると、10月は介護転職に最も良いタイミングだと言えます。
●1月
続いて介護転職に有利になるのは1月です。
10月程ではないですが、1月も求人数が多くなる時期なので、普段では見られない事業所や施設の求人を見つけるチャンスです。
しかし、1月は冬のボーナスが支給された後になるため、同じように転職活動をしている人が多くなる時期でもあります。
加えて、新卒採用に関しても活動が活発化します。
その分10月よりもライバルが多くなる傾向にあるので、この時期の転職活動を検討しているのであれば早め早めの行動が鍵となるでしょう。
●4月
年度末で退職する人が多くなるという理由から、4月も比較的求人数が多くなる時期です。
また、4月は就活している人や転職活動中の人が少なく、ライバルが少ないという特徴もあります。
10月や1月のような繁忙期程ではないので、転職後の指導もしっかり受けられるメリットもあります。
4月に掲載される求人は、欠員補充で即戦力になる人材を求めていることが多いので、事業所や施設側も急ぎで採用したいと考えています。
タイミングが合えばトントン拍子に進む可能性もあるでしょう。
人手不足が深刻な課題となっている介護業界であっても、転職するならベストなタイミングを見極める必要があります。
経済的タイミング・勤続年数・年齢などの状況を踏まえ、自分がベストだと思えるタイミングを選び、早めに転職活動をスタートさせることがコツです。
求人数が多い時期か、ライバルは少ない時期かなどを考えながら、十分な準備を進めていくようにしましょう。
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