1仕事が体力的にきつい・2年収が低い・3人間関係が悪い・4資格がないと活躍できない・5自由に休めない
他にも転職の失敗理由としては色々な意見が見つかりましたが、中でも多いのはこの五つの項目です。
ある程度は働き始める前から想像できていたとしても、実際に経験してみると思っていた以上だったという意見も少なくはありません。
この5項目は実はどれもが介護業界で働く際に感じやすい不満です。
ここからは具体的に「どんな部分が不満・苦痛だったのか?」を検証していきましょう。
仕事がきつい
「看護職は肉体的にきつい仕事」と言われています。
特に要介護者に対して直接的なサポートを行う「身体介護」は体力を使う場面が多くあります。
身体が不自由な方の入浴を手伝うのも、抱えあげる様にしてベッドや車椅子への移動をサポートするのも大変な作業になります。
それらの作業に対する技術指導が受けられたり、介護士の人数を多めに配置するなどされていれば負担も少なくなりますが、施設次第では体力的に大きな負担を強いられることにもなりかねません。
また体力面だけでなく排泄介助の際の匂いなど、環境的なことに対して「きつさ」を感じる方も少なくはありません。
年収が低い
介護職の現場で資格を持たずに働いている方の平均月収は19万円と言われています。
唯一の介護系の国家試験である介護福祉士の資格を持っていても平均月収は24万円となっており、他の業種と比較しても収入は低めです。
収入が低くても仕事内容が軽めならば、ある意味でコスパの良い仕事と言えるかも知れませんが、看護職はそうではありません。
「仕事はこんなに大変なのに給料はこれだけしか貰えない・・・」と感じてしまうと、長く働き続けるのも難しくなってしまいますね。
職場内の人間関係が最悪
介護職で働きだしてから、人間関係に苦労したという方もちらほら。
人間関係を負担に感じるのはどの職種にもあることですが、女性が全体の8割ということもあり男性は居心地の悪さを感じてしまうこともある様です。
また女性は派閥やグループができていることが多く、揉め事に巻き込まれたり新人いじめの的にされてしまい退職を決めたという方もいます。
人間関係や職場の雰囲気は求人票だけでは掴みにくく、働きだしてから後悔することになりやすい問題です。
利用者や家族からのクレームが大きなストレス
人間関係での問題は同僚だけでなく「施設利用者」との間でも起こり得ます。
お互い人と人ですから相性もあり、一生懸命に介護を行っていても些細なことでクレームを入れられてしまう可能性があります。
それが納得できることであれば耐えることもできますが、中にはとても理不尽に感じることを言われたという方も・・・。
時には介護の現場を見ていないはずの、利用者の家族からクレームが来ることもあります。
残念ですが人間相手に行う仕事にはストレスが付きものです。
そして、介護職は他の仕事よりもストレスを感じる場面が多い仕事なのは間違いない様です。
資格なしでは活躍できない
慢性的な人手不足である介護職は、「未経験・無資格でも転職しやすい業界」です。
ですが未経験・無資格の方ができる仕事にはやはり制限があります。
責任を持つ必要がある仕事を任せられにくいのは確かで、これは仕事を管理する側の立場になって考えれば仕方がないことです。
ですが「人の役に立ちたい!」と考え飛び込んだ世界で思う様に働くことができないとなると、大きな挫折感を感じる時もあるはずです。
そんな現実と理想のギャップも、転職を失敗したと感じてしまう理由の1つです。
自由に休めない
シフト制で休みを取ることが多く「完全週休2日制」の職場はそれほど多くはありません。
また入居型の施設の場合は、土日も働く必要があるだけでなく夜勤も行う可能性があります。
対人相手の仕事なのも影響して、小さなトラブルは日常的に起こります。
そんな仕事ですので、終業間近にトラブルが発生してしまい予想外の残業をしなければならなくなったという経験をした方も多くいらっしゃいます。
選んだ職場次第なのはもちろんですが、休みが取りにくく自由な時間が少ないことが転職の失敗に繋がることは充分に考えられます。
「やりがい」に気づけば転職は失敗に終わりません
介護職で働き続けるには「仕事にやりがいを感じられる」かどうかがポイントになります。
利用者の笑顔や感謝の気持ちに救われることもあるでしょうし、自分自身が社会に貢献できていると実感することでも働き続ける活力が湧いてくるはずです。
介護の仕事が大変なのは確かです。
でも、その大変さに耐えられなくなるよりも先に「やりがい」に気づくことができれば、転職は失敗で終わりません。