これまでは介護が未経験で、無資格でも、介護職に就くことができました。
しかし2024年からは、認知症ケアに関する基礎的な研修でもある「認知症介護基礎研修」が義務になります。
今回は認知症介護基礎研修のことを紹介しますね。
◆認知症介護基礎研修とは?◆
認知症介護基礎研修は、認知症の方を支援するために必要な基礎的な知識や技術を身に付けるための公的な研修です。
研修の内容は基本的なもので、かかる時間も約6時間と比較的短めで、受講の際に必要な資格や経歴なども無いので、誰でも申し込めば受講できます。
2024年度から受講が義務化されます
2021年の介護報酬改定に伴い、無資格の介護職員に「認知症介護基礎研修」の受講が義務づけられました
2021年4月~2024年3月末までの3年間は受講していなくても働けますが、2024年4月以降に無資格で未受講だと働けません。
なお受講対象となる介護職員が新たに勤務を開始した場合は、勤務を開始してから1年以内に認知症介護基礎研修を受講する必要があります。
◆認知症介護基礎研修の対象者について◆
無資格で介護の仕事を行う方
認知症介護基礎研修の受講が義務づけられている対象者は、全ての事業所や施設で直接介護に携わっている無資格の職員です。
ただし、居宅介護支援や福祉用具貸与は除きます。
◆受講が免除される方◆
認知症介護基礎研修は義務化されますが、以下の資格を持つ方は研修が免除されます。
受講が免除される資格
・看護師 ・准看護師
・医師・歯科医師
・介護福祉士
受講が免除される研修
・訪問介護員養成研修一級課程・二級課程修了者
・介護職員初任者研修
・実務者研修
◆認知症介護基礎研修を受講と学習内容について◆
認知症介護基礎研修の受講方法は、自治体や団体により異なりますが、対面で実施している集合型研修やネット上で行うe-ラーニングなどが主流です。
学習内容は、認知症の人の理解や対応の基本などを学んでいきます。
◆受講方法◆
受講方法は、eラーニングを利用した通信形式や認知症介護基礎研修を対面方式で受ける研修会場に集まる方法などもあります。
受講補法は勤務先や研修実施機関を確認しましょう。
受講費用は研修実施期間により異なりますが、1,000円〜5,000円ほどの所が多いです。
◆認知症介護基礎研修を受講する利点について◆
介護の仕事は無資格や未経験から始めることができる仕事なので、もし無資格や未経験の状態ですと認知症の方とどう接していいか分からず、戸惑うことがあります。
そのため認知症介護基礎研修を受講することにより、認知症のことを理解することができます。
また、認知症介護基礎研修は1日で完結する上に受講料も安いので、取り掛かりやすいとも言えるでしょう。
◆認知症介護基礎研修からのスキルアップについて◆
認知症介護基礎研修は、認知症の基礎についてを学びます。
認知症ケアを更に理解し技術を高める意味でも、以下の研修を受講することが大切です。
認知症介護実践者研修
認知症介護実践者研修は、認知症に関する知識を深め、介助方法やコミュニケーションを習得し、認知症ケアの熟練者を目指す研修です。
習得する条件は、身体介護に関する知識や技術を修得し、実務経験が2年程度の方が対象となっています。
研修受講により、本人だけでなく家族に対する適切なアセスメントやQOL向上、認知症ケアの実践技術の修得が可能です。
認知症介護実践リーダー研修
認知症介護実践リーダー研修は、事業所や介護施設などで認知症介護の指導ができるリーダーを育成する研修です。
受講対象はチームリーダーになる予定がある方です。
また受講条件は5年以上の実務経験があり、認知症介護実践者研修を修了して1年以上経過した方です。
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