高齢社会でもある日本は介護人材の需要が大きいです。そのため介護職の有効求人倍率は高い水準が続いている傾向があります。
介護業界は転職がしやすい職場ともいえますが、せっかく介護職に転職するなら後悔なく長期で働きたいものです。
今回は介護職の転職について紹介しますね。
【介護業界に転職後の6つの原因について】
1.人間関係のトラブル
人間関係のトラブルは、どんな職場でも退職する理由に挙げられます。
主に『職場内の派閥』『職員の世代の対立』『上司や部下との関係がうまくいっていない』『苦手な利用者がいる』などです。
2.理想と現実とのズレ
企業側が求める人物と希望者の希望に食い違いがあると、早期退職の原因になります。
具体的には『介護の仕事がこんなにも忙しいとは知らなかった』『日勤だけだと思ったけど夜勤もあった』などが考えられます。
3.人手が足りず、激務すぎる環境
介護施設によっては早番、日勤、遅番、夜勤の4交替シフト勤務のため、人手不足になる場合もあります。
人手が確保できない施設の場合だと、『早番のシフトでも遅番の時間まで働かなければならない』『希望通りに休みがとれない』等の事態が発生する恐れがあります。
休養が思うようにとれず、心身面で限界を感じて辞める人もいるようです。
4.給料が安い
介護職の賃金が安いことは、長年の問題として挙げられています。
賃金が安いだけでなく、仕事内容自体は多くの肉体労働と精神的な負担がかかるにも関わらず、割に合わないと不満を持つ方が多いです。
特に高い給料を求め転職をした場合は、業務内容が想像よりかなり過酷であったため、満足度が低くなってしまい早く辞めることにつながります。
5.介護職が向いていないと感じる
介護の仕事に就いてはみたけど、実際働くと想像以上に大変で楽しさを感じられず、仕事を継続する自信がないと感じる方もいます。
原因として、職場が合わないだけの可能性もありますので職場を変えるのも一つの方法です。
ただし、仕事に就いてすぐに辞めるようなことはせずに介護職の楽しみや、やりがいを探すのも良いでしょう。
6.教えてもらえる体制が整っていない
慢性的な人手不足で多忙な職場だと、介護職が未経験や経験が浅い方が入ってきても時間をとって教育を受けることができないこともあるでしょう。その状況下でちゃんとした指導がないと、介護技術や施設の決まりを覚えるのに時間がかかります。
その結果、自信をなくしてしまい「転職したのが失敗だった」と仕事を辞めることも考えられます。
【介護業界の転職で失敗しない方法について】
1.介護業界や仕事内容を理解する
介護業界の転職をする上で重要なのは、『介護の業務への理解を深める』ことです。
介護職で働くことのやりがいや、大変さを知っておく必要があります。また施設の種類、経営方針、サービス提供などをちゃんと把握することで、入職後のミスマッチを防ぐことができます。
2.自分が求める条件をはっきりする
求人を探す前に、『自分が仕事に求める条件』をはっきりとさせましょう。
例えば「人間関係が元で退職した」としても「どんな人間関係に嫌気が差したのか、どのような環境を望んでいるのか」は人によって違います。
人間関係が良いとするのかの定義は、人により様々です。そこをはっきりとさせないまま職場を選ぶと、不一致が起こる可能性があります。
まずは、『自分が求めるものを明確にすることが重要』です。
3.応募先をしっかりと調べる
転職失敗やトラブルの防止のためにも、応募先についてしっかりと調べておくことが大切です。
職場の雰囲気、仕事内容、勤務形態などを調べましょう。加えて、理念や利用者の雰囲気なども確認しておきましょう。